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オリンパス、「ボイスチェイサー」でマイク感度自動調整するICレコーダ

 オリンパスは、ICボイスレコーダ「Voice-Trek(ボイストレック)」シリーズの新モデル2製品を11月6日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8GBメモリ内蔵の「V-843」が8,480円前後、4GBの「V-842」が6,480円前後。カラーは、V-843がピアノブラック、シャンパンゴールドの2色、V-842がシルバー、ブルー、ライムグリーンの3色。

V-843。左からピアノブラック、シャンパンゴールド
V-842。左からシルバー、ブルー、ライムグリーン

 ビジネスシーンでの使用を想定したICボイスレコーダ。V-843/842の違いは内蔵メモリ容量やカラーのほか、充電池のUSB充電対応など。

 低ノイズ化した2つの指向性マイクを、90度の角度をつけて外側に向けて配置する「トゥルーステレオマイク」を採用。会議や商談での発言者の方向や距離感までリアルに捉え、高音質に録音できるとする。

 録音する環境や音声の大小に合わせてマイクの感度を自動調整する「ボイスチェイサー」を搭載。大会議室など、遠くの位置で発言された声と、近くの位置で発言された声との差を少なくするようにマイク感度を自動調整。ミーティングブースなど狭い場所ではマイク感度を下げて自然に聞こえるように調整される。

90度配置の「トゥルーステレオマイク」のイメージ
背面スタンドを立てて録音可能

 ローカットフィルターを備え、オン時は空調やプロジェクターのファンの音など、300Hz以下の音を自動カットして録音する。空調ノイズなどを低減するノイズキャンセル機能も搭載。

 録音音声の再生機能として音声フィルターを備え、音声以外の低音域と高音域をカットして再生可能。さらにV-843にはボイスバランサーも搭載。複数の発言者が混在した場合に小さな音は大きく、大きな音は一定レベル以上にならないよう音量調整して再生できる。

 録音フォーマットはMP3のみ、128kbps、64kbps(mono)、8kbps(mono)の3種類から選択可能。音声に反応して録音を開始/停止する「音声起動録音(VCVA)」に対応する。

 正面に液晶画面を備え、録音設定などを確認可能。文字を大きく表示してメニュー項目も絞り込むなど、初めて使うユーザーにも操作をわかりやすく表示する「シンプルモード」にも対応する。本体背面には収納可能なスタンドを搭載。マイクがある上面を浮かして設置でき、ペンの音などの雑音の影響を低減できる。

 内蔵メモリに加え、microSDカードスロットも備え、最大32GBまでのmicroSD/SDHCカードを使用可能。底部にはパソコンに直接接続してデータ転送できるUSB端子を装備する。ステレオミニのイヤフォン出力とマイク入力、出力250mW(8Ω)のスピーカーも備える。

側面からmicroSDカードを入れたところ
背面とUSB端子

 単4アルカリ電池2本で最長110時間録音でき、イヤフォン再生時は90時間再生できる。V-483には単4形ニッケル水素充電池が付属し、USB充電も行なえる。外形寸法は111.5×39×18mm(縦×横×厚さ)、重量は54g。

(庄司亮一)