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フジテレビオンデマンドが水族館や花火の360度動画配信。Inter BEEで無料視聴可能

 フジテレビは17日、映像配信サービス「FOD(フジテレビオンデマンド)」において、360度撮影したコンテンツ「360°水中パノラマ水族館」、「360°パノラマ花火大会」の配信を開始した。どちらも月額会員(有料 300円~)であれば無料で視聴でき、PCやスマートフォンなどのブラウザで再生可能。

 FOD内で、次世代の映像配信技術を体感できる「FOD LABO」にて配信されている。「360°水中パノラマ水族館」は、ダイバーが魚たちにエサをあげる様子を、全方位撮影が可能なカメラにて水中撮影したもの。躍動する魚の姿を自由な視点で視聴でき、「水槽の中に入ったかのような臨場感が味わえる」という。

「360°水中パノラマ水族館」

 「360°パノラマ花火大会」は、湖面に浮かんだ花火の打ち上げ台にカメラを設置して撮影。間近から花火が射出される迫力映像と、空高く舞い上がっていく花火を同時に観ることができる。いずれの映像も、「被写体が移動、および点在する場所を選ぶことで、周囲を見渡す意味のある映像となるよう心掛けた」(デジタル技術推進部主任360度コンテンツ制作担当の島川徹平氏)という。

 ブラウザで再生するプレーヤーは、Mist Technologiesが新規開発したものを採用した。ブラウザはGoogle Chromeの最新版が推奨されている。

 どちらのコンテンツも、11月18日~11月20日に幕張メッセで開催される、映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE2015」のフジテレビブースで無料で視聴可能。会場で会員登録した先着200人には、360度動画用の「仮想眼鏡(360度スコープ)」と、FODで使用できるポイントクーポン券を1,000ポイント(1,080円相当)分プレゼントする。

360度動画用の「仮想眼鏡(360度スコープ)」

 FOD LABOでは既に、4Kコンテンツの「タイムトリップ軍艦島」を配信しているが、このコンテンツも更新。軍艦島の世界遺産発表時の模様や、関係者のインタビューを加え再編集した「2015 世界文化遺産登録 タイムトリップ軍艦島」の配信も開始している。

「2015 世界文化遺産登録 タイムトリップ軍艦島」

(山崎健太郎)