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“直営”映像配信「bonobo」12月から本格展開。34社参加
特典用コード提供や、映画/アニメ情報ワンストップ化
（2015/12/1 11:44）
コンテンツホルダーによる直営映像配信サービス「bonobo(ボノボ)」は、12月1日から本格サービスを開始した。9月30日よりスタートしていたbonoboだが、これまでの6社300タイトルから、12月以降は34社2,500タイトルまで拡大し、映画だけでなく、アニメやテレビドラマなどを幅広く揃え、本格展開する。
bonoboタイトルは2,500本に。映画情報も提供し、来春にはアニメも
コンテンツは、レンタル(TVOD)と購入(EST)の2方式で提供され、スマートフォンやタブレット、パソコン、Android TVなどで視聴可能。価格はコンテンツホルダが決定するため一律ではないが、編集部で1日に確認したところ、新作のレンタルが700円、購入が2,500円、カタログ作品はレンタル400円、購入2,000円のものが多いようだ。
“直営”のメリットを活かし、最新作品を「配信の中では一番早く」提供できるよう、各コンテンツホルダに要望。bonoboを「最新作をいち早く見られるサービス」として、差別化を図っていく方針。
本格サービスに当たって、映像作品との出会いを高める「bonobo映画情報ポータルサービス」も開始。毎週公開の劇場新作映画や、新作配信作品などのニュースや劇場情報、興行ランキング、bonoboレンタル・販売ランキングなど様々なランキング情報も掲載していく。また、様々な著者が執筆する映画関連のコラム(STORY)や、レコメンデーションの強化により映像作品との出会いを提供し、「映画のためのワンストップメディア」を目指すとする。
さらに、2016年春には「アニメbonobo」として、アニメ情報サイトもスタート予定。その後テレビドラマや音楽、スポーツなどのポータル化も予定している。
ボノボの運用はパケットビデオ・ジャパンが担当。松竹や東宝、東映、KADOKAWA、ウォルト・ディズニー・ジャパン、TBSテレビの6社に加え、12月1日からは、アスミック・エース、ギャガ、日活、テレビ朝日、日本テレビ放送網、フジテレビジョン、 東映アニメーション、バンダイビジュアルなど28社が参加。34社、2,500タイトルまで拡大した。さらに、2016年春に向けてタイトル拡充や機能強化を目指す。
コード入力で映像特典「ボノボ・コネクト」。dアカウント対応も
また、新サービスの「ボノボ・コネクト(仮)」も展開予定。bonoboが発行する「コネクトナンバー」を用いて、BD/DVDやイベントなどに映像配信の付加が可能になる。これにより、ユーザーに映像配信に親しむ機会を拡大し、さらなる利用率アップにつなげるとしている。
例えば、劇場や映像パッケージなどで、コネクトナンバーを配布。同ナンバーをbonoboのサイト上で入力することで、特典映像などが視聴できるというもの。第1弾として、ディズニーがMovieNEXの中に同機能取り込み、12月1日から利用開始する。このボノボ・コネクトにより、パッケージや劇場だけでなく、イベントやコンサート、放送などに連動した特典映像配布などの実現を目指すという。
また、パケットビデオの親会社であるドコモのdアカウント対応も2016年3月頃に予定。あわせて、ドコモケータイ払い対応も予定しており、「ドコモユーザーには使い勝手のよいサービスになる」(パケットビデオ加藤社長)としている。他のキャリアとの連携も今後進めていく予定。
販売とレンタルに特化。'17年には十分な利益を
bonoboを運営するパケットビデオの吉田一成代表取締役CEOは、月額課金ではなく、「販売とレンタルに特化した映像配信サービス。コンテンツホルダが出店し、消費者と繋がれるビジネスモデル」とbonoboの特徴を紹介。直営の強みを活かして、他の映像配信よりも“一足早く”配信できるなど、その利点を強調した。
パケットビデオの加藤徹社長は、12月からスタートした映画情報ポータルにより、映画の総合プラットフォームを目指すほか、アニメやスポーツなどの対応を強化する方針を説明。さらに、ボノボ・コネクトによる映像配信の活用などの特徴をアピールした。bonoboの告知については、映画館上映前のシネアドを活用し、年末に全国187館、2,062スクリーンにおいて、bonoboを紹介する予定。
収益は、コンテンツホルダとパケットビデオのレベニューシェア。なお、ユーザー数やアプリダウンロード数などの目標は明らかにしていないが、「2017年中には十分な利益が出ていることを目標にしている」(吉田CEO)とコメントした。
また、映画会社の各代表も登壇。bonoboへの期待として、映画館への送客や映画を楽しむ人の拡大などが語られた。
後列左から20世紀フォックス リー日本代表、SPE 佐野映画部門日本代表、ディズニー・ジャパン 塚本ゼネラルマネジャー
- ホーンズ 容疑者と告白の角(松竹）
- 悪魔のいけにえ 公開40周年記念版(松竹）
- 寄生獣 完結編(東宝）
- 東京無国籍少女(東映）
- 特捜戦隊デカレンジャー 10YEARS AFTERＲ(東映）
- 手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!(東映）
- キングスマン(KADOKAWA）
- チョコリエッタ(KADOKAWA）
- 真夜中のゆりかご(KADOKAWA）
- インサイド・ヘッド(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン）
- アントマン(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン）
- ひつじのショーン～バック・トゥ・ザ・ホーム～
(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン） - リアル鬼ごっこ 2015劇場版(アスミック・エース）
- ハイネケン誘拐の代償(アスミック・エース）
- 愛を積むひと(アスミック・エース）
- ラブ&ピース(アスミック・エース）
- 駆込み女と駆出し男(アスミック・エース）
- 夫婦フーフー日記(エイベックス・ピクチャーズ）
- イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(ギャガ）
- 妻への家路(ギャガ）
- サンドラの週末(ギャガ）
- あの日の声を探して(ギャガ）
- 明烏(博報堂DY ミュージック&ピクチャーズ）
- デッド・ライジング ウォッチタワー(日活）
- ウォーキングゾンビランド(日活）
- ブロードチャーチ ～殺意の町～ Season 1 全8話(日活）
- シグナル(ファントム・フィルム）
- 誘拐の掟(ポニーキャニオン）
- はじまりのうた BEGIN AGAIN(ポニーキャニオン）
【12月配信(予定)主要新作タイトル一覧】