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ソニー、夜でも鮮明な4K映像で監視できるネットワークカメラ。フルサイズでEマウント
(2016/3/3 13:57)
ソニーは、35mmフルサイズのExmor CMOSセンサーを搭載し、Eマウントを採用、4K映像を撮影できる業務用ネットワークカメラ「SNC-VB770」を8月に発売する。業界最高水準の最低被写体照度0.004ルクス以下も実現。レンズは別売で、想定売価は85万円前後。
昼夜問わず高い監視精度が求められる空港や港湾、河川、交通の監視などでの利用を想定したネットワークカメラ。肉眼ではほぼ被写体が見えないような低照度環境でも、滑らでブレない映像撮影が可能で、薄暗い場所でも文字や数字を的確にトラッキングしたり、人の表情まで鮮明に捉えることができるという。
センサーには、高い集光効率を持つ35mmフルサイズのExmor CMOSを採用。有効画素数 は約1,220万画素。低照度でも解像度を維持したまま低ノイズを実現する「エリア分割ノイズリダクション」技術や、高い解像感による自然な立体感を再現可能にする「ディテールリプロダクション」技術といった、ソニー独自の画像処理エンジンも搭載している。最低被写体照度は0.004ルクス以下で、4Kネットワークカメラとして業界最高水準だという。
レンズは別売で、Eマウントを採用。推奨レンズとして「SEL28F20」、「SEL35F14Z」、「SEL35F28Z」、「SEL55F18Z」が挙げられている。その他の対応可能なレンズは検証中で、「発売までにお知らせする」としている。Eマウントレンズを利用できることで、「使用環境に合わせた画角で、広域から細部までを幅広く高解像度で捉えられる」という。
動画はMPEG-4 AVC/H.264で、3,840×2,160/30p、2,880×2,160/30p、1,920×1,080/30p、1,440×1,080/30pなどが選択可能。JPEG形式で2.5fpsのエビデンスショットを行なう場合は、解像度4,240×2,832ドットに対応する。音声はG.711、G.726、AAC-LC(16/48kHz)。
4K画面の中から、注目したい領域や動体を指定し、VGA(640×480)で最大4箇所の映像を、高精細に切り出す「インテリジェントクロッピング」機能を搭載。領域を指定するだけでなく、動体検知に連動して注目したい被写体を追尾することも可能。
天候・時間・光条件などの環境にあわせて、シャッタースピードやゲインなどのパラメータを自動的に切り替える機能も用意。事前にマニュアルで設定したパラメータを時間帯に応じて切り替えることもできる。
4Kマルチストリーミング時には、明部/暗部の視認性を飛躍的に向上させ、逆光状態でも映像の白とびや黒つぶれを抑えて撮影できる独自のワイドダイナミックレンジ機能「View-DR」も利用可能。
専用アプリをダウンロードして、Wi-Fi対応スマートフォンなどから画角を確認する事もできる。
インターフェイスはEthernet、HDMI、音声入力、センサー入力、アラーム出力を搭載。外形寸法は、約104×118×84.6mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約700g。電源はDC12V、AC24V、PoE(IEEE802.3af準拠)。