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パナソニック、新番組取り逃しを防ぐ6チューナBDレコーダ。実売9万円

 パナソニックは、6チューナ搭載のBlu-ray Discレコーダ「DIGA DMR-BRG2020」を5月20日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後。

DIGA DMR-BRG2020

 HDD容量2TBの6チューナモデルで、家族の見たい番組が重なっても録り逃がしを防ぐ、「ファミリー向けDIGA」と位置づける。全番組を録画し続ける「チャンネル録画」を行なう「全自動DIGA」とは異なり、ユーザーが自ら録画番組を選択し、録画予約する方式を好むユーザーに向けて展開。例えば、3人家族が同じ時間帯に別々の番組を録画したい時も、それぞれが同時に2番組まで録画できるため、2TBのHDDで最大2,700時間、一人あたり最大900時間までの録画が可能という。

 '15年の「DMR-BRG2010」の後継モデルで、筐体を薄型化。番組表上で新番組をポップアップでお知らせする「新番組おしらせ」などの機能を搭載するほか、Amazonビデオなど、ネットワークサービスへの対応も強化している。なお、全自動DIGAの新モデルについては別記事で紹介している。

6チューナで録り逃しを防ぐ

 DMR-BRG2020では、地上/BS/110度CSデジタル6チューナを搭載。多くのチューナを搭載したことで、3人以上の家族でも録画重複を防げるとする。また、家庭内でスマートフォンなどから番組を視聴する「お部屋ジャンプリンク」、外出先から視聴する「外からどこでもスマホ視聴」に対応することで、家族が別々の場所で録画番組を楽しめるようにしていることも特徴。

DMR-BRG2020

 6チューナの同時録画が可能で、最大15倍の長時間録画に対応する。内蔵HDDのほか、外付けUSB HDDへの録画も可能となっている。

 また、時間指定チャンネル録画にも対応。全自動DIGAのチャンネル録画は24時間同一チャンネルを録画し続けられるが、BRG2020の時間指定チャンネル録画は、1日最大6チャンネルを最大8時間まで自動録画できる機能となる。これにより、19時~24時までを毎日自動録画し、古い番組から自動削除する、といった使い方が可能となる。ただし、録画画質として長時間モードを選べず、DRモードのみとなる。

 番組表立ち上げ時に、新番組をポップアップでお知らせする「新番組おしらせ」に対応。ポップアップ表示時に、リモコンの[新番組]ボタンを押すと、新番組の内容や出演者情報を確認でき、そこからワンタッチで録画予約が行なえる。全ジャンルのほか、アニメ、ドラマに限定した利用も可能。また、放送波ごとの絞り込みも行なえ、「地デジのドラマ」の新番組のみお知らせする、という設定にも対応する。

 また、SeeQVault(SQV)に対応し、SQV対応USB HDDへの録画番組ダビングが可能。「おまかせ録画」も搭載し、複数の条件を組み合わせて関連番組を自動録画が行なえる。

 録画した番組から、あらかじめ設定したお気に入りジャンルや好きなタレントのシーンだけをまとめて整理できる「新着番組」にも対応。家族で利用する場合は、個人のフォルダ設定により、自分が録画した番組だけを絞り込める。また、番組視聴中に、番組を見ながら上下左右にバーを表示して、シーン再生や番組選択などの操作が選べる「再生メニュー」も備えている。

ハイレゾサーバーやAmazonビデオにも対応

 Ethernetを装備し、ネットワークサービス対応も充実。従来モデルと同様に、NAS/ホームサーバーとしても利用可能で、4K撮影動画や音楽をBDやSeeQVault対応HDDにバックアップ可能できる。また、HDDに保存したハイレゾ音源(FLAC、Apple Lossless、DSD 5.6MHzまで)をオーディオサーバーとして他のDLNA機器に配信できるほか、本体での再生も可能。さらに、e-onkyo musicで購入した楽曲をHDDに自動ダウンロードする機能も備えている。

背面
リモコン

 YouTubeやNetflix、Huluなどの動画配信サービスにも対応。新たにAmazonビデオもDIGAから利用可能になった。

 家庭内のタブレットやスマートフォンからDIGAの放送/録画番組を視聴できる「お部屋ジャンプリンク」にも対応。Andorid/iOSアプリ「Media Access」を使ってDIGAの放送/録画番組を視聴可能が可能。外出先からDIGAの番組を視聴できる「外からどこでもスマホ視聴」にも対応する。

 出力はHDMI 1系統で、4K 24p/30p出力に対応。4Kダイレクトクロマアップコンバートを搭載し、オリジナルの色信号(2K/4:2:0)から、4K信号(4K/4:4:4)に一回のクロマ処理でアップコンバートし、記録情報を最大限に活かした4K映像を出力する。

 HDMIのほか、アナログ音声出力×1、光デジタル音声出力×1、映像入力×1、i.LINK×1を装備。SDカードスロットも備えている。消費電力は25W(待機時:クイックスタート入 4.9W)。外形寸法は430×179×41.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.3kg。

(臼田勤哉)