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Volumio、“一線を画す体験を手の届く価格で”USB DAC「Preciso」
2025年5月26日 15:00
トップウイングサイバーサウンドグループは、VolumioのUSB DAC「Preciso」(プレチーゾ)を5月30日に発売する。「測定限界級の性能と聴感に基づく音楽性を両立。これまでのDACとは一線を画す体験を手の届く価格で提供する」という製品で、価格は132,000円。
USB、I2S(HDMI)でDSD 512、PCM 768kHz/32bitのネイティブ再生に対応。特にI2S(HDMI)は、USBで行なわれる複雑な信号のやり取りが必要なく音楽データをそのまま伝送できるため、外部トランスポート(Rivo+など)とPrecisoの双方にメリットがあるという。
また、I2S入力フォーマットはPS Audio方式を採用し、多くのトランスポートに対応。光デジタル、同軸デジタル入力も備え、従来の機器との接続も確保している。
ライン出力はXLR/RCAを備え、本体でデジタルボリュームによる音量調整も可能。ボリューム機能をバイパスし、純粋なDACとして使えるほか、パワーアンプやパワードスピーカーと直結することも可能。
DACチップは、最新フラッグシップクラスのESS「ES9039Q2M」を左右チャンネルに1基ずつ搭載。基板上で電源ラインからグラウンドパターンまで完全に鏡像配置したハイパーシンメトリカル回路により、チャンネル間クロストークを理論値まで抑えたとする。
各DACの経路には選別されたSMD抵抗/C0Gコンデンサなど電気性能に優れる部品のみを実装。DACとして重要な電流・電圧変換と電圧増幅には、高い性能を誇るTI「OPA1612A」を採用。SN比128dBとTHD+N-122.5dBを達成している。
Rivo+で定評を得たMEMSクロックを搭載。水晶発振器の弱点である機械共振や温度ドリフトによる影響を構造上排除できるのが大きな特徴。振動や周辺温度の変化があったとしても、常に最良のクロック精度を保つという。
電源をアナログ系・デジタル系で完全に分離。各セクションに超低ノイズ・リニアレギュレータを個別配置し、グラウンドも物理的に分割することで、デジタルスイッチングの影響がアナログに侵入する経路を遮断。
DC入力直後には5,000μF以上の大容量ポリマーコンデンサと多段インダクタを組んだLCフィルターを実装している。
外形寸法は270×150×50mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.25kg。