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LUMIN、最上位ネットワークトランスポート「U2X」。アルミ削り出しボディ
2025年8月8日 08:00
完実電気は、LUMINのネットワークトランスポートのフラッグシップモデル「LUMIN U2X」を、8月22日に発売する。SILVERとBLACKの2色展開で、価格は165万円。
2018年に発売した最上位モデル「LUMIN X1」と同等のステータスとビルドクオリティを備えつつ、ゼロから設計した新フラッグシップモデル。2022年導入の最新アーキテクチャに基づいて、処理能力とストレージ容量が強化されたほか、プロセッサーの高速化などにより、信号処理のパフォーマンスやリサンプリングの柔軟性が高められている。
あわせて将来的な各種アップデートに対応できるよう、余裕を持った設計も採用したという。
本体と専用電源ユニットには、X1でも採用されていたアルミブロック削り出しの堅牢なシャーシを採用することで、高い剛性とシールド性能を実現。電源部には2基のトロイダルトランスを搭載するほか、低ノイズリニアレギュレータも採用して、さらなる低ノイズ化と安定化が図られている。
「LUMIN史上もっとも進化したクロック回路」として、同ブランドでは初めて10MHzクロック入出力を搭載。2系統の10MHzクロック出力により、複数のデジタルオーディオ機器の同期や「マスタークロック構成」も可能で、すべての機器が安定かつ一貫したタイミングで動作することでジッターの低減を実現する。
電源供給も含め、他回路から完全に絶縁・独立した設計のオーディオ専用USB出力ポートも搭載した。「ノイズのないピュアなオーディオ信号を伝送し、最高のパフォーマンスを実現する」とのこと。
そのほか、SFPポートも採用し、光LAN接続によるネットワークのデジタルノイズも遮断するという。
対応フォーマットはDSDがDSF(DSD)、DIFF (DSD)、DoP (DSD)、PCMがFLAC、Apple Lossless (ALAC)、WAV、AIFF、圧縮オーディオがMP3、MQA、AAC。対応サンプリングレートはPCMが最大768kHz/32bit、DSDが22.5MHz。
DSD 256/PCM 384kHzまでのサポートしている全フォーマットへのアップサンプリング、ダウンサンプリングができる。
Qobuz ConnectやSpotify Connect、Roon Ready、Tidal Connect、AirPlay、TuneIn、UPnP(OpenHome)などに対応。他サービスを無効にすることでRoon Readyの音質を大幅に向上させるという「Roon Onlyモード」も搭載した。
丸め誤差を排除するというデジタル音量調整アルゴリズム「LEEDH PROCESSING DIGITAL VOLUME CONTROL 」も採用。「デジタル信号の振幅を正確に変更し、その形状を変更したり、情報を損失したりすることはない」といい、より効率的な整数のボリューム値を使用し、後続のDAC変換中にオーディオ情報の整合性を維持。「より多くのシステムでプリアンプが不要になる」という。
操作用アプリ「LUMIN App」から操作が可能で、高解像度のアルバムアートワーク表示やコーデック、サンプリングレート、ビットレート、データレートの表示などができる。
外形寸法と重さは、本体が350×345×60mm(幅×奥行き×高さ)/8kg、電源部が106×334×60(同)/4kg。