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DJI、超軽量ワイヤレスマイク「DJI Mic 3」。声のトーンも調整可能
2025年8月28日 21:23
DJIは、超軽量ワイヤレスマイク「DJI Mic 3」を発表した。直販サイトで販売を開始しており、価格は「2TX(トランスミッター) + 1RX(レシーバー) + 充電ケース」で52,250円、「1TX + 1RX」で33,660円。DJI Mic 3レシーバー、DJI Mic 3トランスミッター、DJI Mic 3 充電ケースは別途購入することもできる。
既存のDJI Micシリーズの技術をもとに設計されたMic 3は、最大4つのトランスミッターと8つのレシーバーとの接続に対応。Micシリーズとして初めてアダプティブゲインコントロールに対応し、クリッピングを自動的に防止したり、音量バランスを動的に調整したりするほか、3つの音声トーンプリセットと2段階のノイズキャンセリング機能を備えている。
さらに、32GBのストレージを内蔵し、32bitフロート録音のデュアルファイル内部収録にDJIマイクとして初めて対応している。
トランスミッターはコンパクトで目立たず、重さは16gと軽量。マイクのクリップはマイクから取り外すことができ、マイクの取り付け向きを自由に変えて装着することが可能。磁気での装着またはクリップを使った装着、どちらの装着方法にも対応する。ウィンドスクリーンは5色で展開され、衣服や環境に合わせて選べる。
オールインワン型の充電ケースに、2つのトランスミッターと1つのレシーバーを収納でき、移動中に充電できる。トランスミッターは、ウィンドスクリーンやマグネティッククリップを取り外すことなく収納可能。マグネットやロック式ケーブルのためのスペースも作られている。
DJIマイクとして初めて、2つのアダプティブゲインコントロールモードを搭載。スポーツイベントなどの音量が劇的に変化する屋外環境では、自動モードが突然の音量の上昇を抑え、クリッピングを防止。一方、ダイナミックモードは音量の変化に応じてゲインを自動的に調整し、静かな屋内環境、例えばスタジオのような場所で一貫した音量を確保する。
レギュラー、リッチ、ブライトといった3種類の音声トーンプリセットも初搭載。異なる声の特徴を持つ複数の人とのインタビューに最適という機能で、声のトーンを調整し、低音を強化して音の濁りを減少させたり、高音を強化して明瞭さを向上させられる。
2段階アクティブ ノイズキャンセリング機能で、空調などの背景音を抑え、はっきりとしたクリアな音声を提供。ウィンドスクリーンを装着することで、風切り音をさらに低減できる。
ロスレスオーディオ機能により、トランスミッターが非圧縮の48kHz/24bitオーディオを直接レシーバーに送信。「元の音源を驚くほど忠実に細部まで詳細に録音する」という。
クアドラフォニックモードに設定すると、レシーバーは、対応するソニーのカメラやコンピューターソフトウェアと組み合わせて、4つの独立した音声トラック出力をサポート。トラックの正確な分離と柔軟なミキシングが可能になり、ポストプロダクションでのクリエイティブな自由度が高まる。
Mic 3は400mの伝送範囲と強力な干渉耐性を搭載。2.4 GHzと5 GHz帯の間で自動周波数ホッピングも行なう。
フル充電で、トランスミッターは最大8時間、レシーバーは最大10時間使用可能。充電ケースを使用すれば、2.4回分のフル充電が可能で、最大28時間使用できる。
DJI OsmoAudioエコシステムへの直接接続により、DJI Mic 3はレシーバーなしでOsmo 360、Osmo Action 5 Pro、Osmo Action 4、またはOsmo Pocket 3とペアリングし、必要な機材を最小限に抑えながら高品質な録音ができる。