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アップル、ProRes RAWやセンターフレームフロントカメラ対応の撮影アプリ「Final Cut Camera 2.0」
2025年9月10日 09:53
アップルは、無料の撮影アプリ「Final Cut Camera 2.0」を発表。Version 2.0では、新しいiPhoneのセンターフレームフロントカメラに対応するほか、iPhone 17 ProとiPhone 17 Pro MaxでのProRes RAW、およびGenlockもサポートする。今月中にApp Storeで無料ダウンロードまたはアップデートとして提供。iOS 18.6以降を搭載したiPhone XS以降が必要。一部の機能には、iOS 26またはiPhone 17 Proが必要。
ホワイトバランスや手動フォーカスなども可能な撮影アプリ。ProRes RAWで撮影できる初のスマホ「iPhone 17 Pro」と「iPhone 17 Pro Max」に対応。カメラセンサーから直接オリジナル品質のRAWデータを記録でき、ポストプロダクションで活用できる。
センサ-全体を使用してDCI 4Kより高解像度でさらに広い視野角を撮影できる、オープンゲート収録も導入。編集時に、画質やパフォーマンスをまったく損なうことなく、ショットをリフレーミングしたり、映像の手ぶれ補正をしたり、最終的なアスペクト比を設定できる。
Appleシリコンの専用のメディアエンジンを活用。ProRes RAWは、ほかのRAWフォーマットよりも高速な書き出しで、より小さく、より柔軟なファイルを両立。近々リリースされる「Final Cut Pro 11.2」、およびiPadのための「Final Cut Pro 2.3」と組み合わせ、編集者は露出、色温度、色合い、デモザイクを直接調整でき、iPhoneのProRes RAWの映像を正確にコントロールできるという。
Final Cut Camera 2.0はGenlockにも対応。iPhone 17 ProおよびiPhone 17 Pro Maxとほかの撮影デバイスを同じリファレンス信号に正確に同期させ、各フレームを完全に同期できる。
Genlock APIのサポートは他社製品でも利用でき、すでに新しいBlackmagic Design Camera ProDockで使われている。
iPhone 17、iPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxで利用可能な、センターフレームフロントカメラにも対応。フロントカメラに正方形のセンサーを搭載したことで、iPhoneを回転させずに、横向きでも縦向きでも撮影できる。
Final Cut Camera 2.0では、ホワイトバランス、シャッタースピード、ISOなどを調節する機能を搭載。Apple Log 2にも対応。iPhone 17 Proを使ってProResまたはHEVCで、より広い色域で撮影できる。
より多くのフレーミングオプションのため、iPhone 17 Proで、新しい200mmの望遠カメラを使った最大4K 60fpsのProResでのビデオ撮影も行なえる。