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Amazon、2ウェイになった「Echo Dot Max」、約40%小型化「Echo Studio」。生成AI「Alexa+」にも対応

左から「Echo Show 11」、「Echo Show 8」、「Echo Studio」、「Echo Dot Max」

Amazonは1日、Echoシリーズの新ラインナップとして、スマートスピーカー「Echo Dot Max」、「Echo Studio」に加え、ディスプレイ付きの「Echo Show 8」、「Echo Show 11」も発表した。Echo Dot Maxは14,980円、Echo Studioは39,980円で予約受付中。いずれも発売予定日は10月29日。

Echo Show 8は34,980円、Echo Show 11は39,980円で予約受付中。11月中旬に出荷開始を予定している。カラーバリエーションはグレーシャーホワイト、グラファイト。またさらに、Echo Show 8とEcho Show 11の専用スタンドも別売する。

いずれも音響設計、処理能力、センサー技術、デザインを一新。「Echo史上最もパワフルなデバイスへと進化を遂げた」という。

スマートスピーカー:Echo Dot MaxとEcho Studio

Echo Dot Max、カラーバリエーションはグレーシャーホワイト、グラファイト、アメジスト

Echoラインアップに初めて加わったEcho Dot Maxは、従来の「Echo Dot(第5世代)」と比較して約3倍の重低音を実現。設置した部屋の音響特性を自動的に分析し、最適な音で再生できるよう微調整する。

内部設計を一から見直し、新たな音響体験を実現。従来のEcho Dotの単一スピーカーから大きく進化し、Echo Dot Maxは豊かな重低音を実現する高性能ウーファーと、クリアな高音を届けるカスタムツイーターを組み合わせた2ウェイスピーカーになっている。

Echo Dot Max

音響システムも刷新。スピーカーモジュールを本体に直接統合することで、より豊かな低音を実現する空間を内部に確保した。コンパクトながら、迫力のサウンドを再生。「Echo Dotシリーズ史上最高の音響性能」だという。

Echo Studioのカラーはグラファイトのみ

Echo Studioは、豊かなサウンドは維持しつつ、従来モデルから約40%の小型化を実現。パワフルな低音を届ける高性能ウーファーと、3つの効果的に配置されたフルレンジドライバーを組み合わせている。空間オーディオ技術とDolby Atmosにも対応。

モダンな球体デザインと上質な素材を採用。スピーカーを包む生地には3Dニット技術を用い、音の透過性を高めた。

Echo Dot MaxとEcho Studioとの発売に合わせ、Alexaホームシアター機能が大幅に強化。従来の2.1chスピーカー構成から、最大5.1chの音響システム構成までが対応可能になった。

これにより、最大5台のEcho Studio、またはEcho Dot Maxと対応するFire TVであるFire TV Cube(第3世代)、Fire TV Stick 4K MAX(第2世代)、Fire TV Stick 4K(第2世代)を組み合わせ、臨場感のある音響システムを構築できる。

Echo Studio

スマートディスプレイ:Echo Show 8とEcho Show 11

Echo Show 8

新しいEcho Show 8とEcho Show 11のディスプレイは、周囲の明るさに応じて表示を自動的に最適化。視野角が広く、明るい場所でも薄暗い場所でも、鮮明で美しい画質が楽しめるという。表示領域を大きく活用することで、ユーザーにとって大切な情報をより多く表示できるようになった。

音響面も進化。フロント配置のステレオスピーカーとカスタムウーファーを新たに搭載し、部屋中に広がる迫力ある空間オーディオを実現。Prime Video、YouTubeなどの動画ストリーミングや、Amazon Music、Spotify、Apple Musicなどの音楽ストリーミングコンテンツを、豊かなサウンドで楽しめる。

Echo Show 11

生成AI技術によるAIアシスタント「Alexa+」にも対応できるよう設計

これらの新製品には、カスタム設計されたプロセッサー「AZ3」や「AZ3 Pro」、アンビエントAIのために新たに設計されたAIアクセラレーターを搭載する。

Echo Dot Maxには、高度なノイズフィルタリング機能と優れた会話検知機能を組み合わせたAZ3チップを搭載。

Echo Studio、Echo Show 8、Echo Show 11には、AZ3の性能をさらに進化させたパワフルなプロセッサーAZ3 Proを搭載。音声処理に加え、言語処理や画像認識などの進化するAI技術に対応する。

また、カスタム設計のセンサー技術「Omnisense」が、ハードウェアとソフトウェアの性能を効果的に引き出す。Omnisenseは、AIアクセラレーター上で動作し、複数のセンサーを組み合わせて室内の状況を検知。音声認識に加え、超音波センサー、wifi CSI、加速度センサー、Echo Show 8および11では1,300万画素カメラによる映像認識などを活用することで、より正確に空間の状況を把握する。

これらのEchoラインアップは、生成AI技術による新たなAIアシスタント「Alexa+」にも対応できるよう設計。Alexa+が、利用可能になった際には、より最適化された形でAI体験ができるという。