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「トイ・ストーリー5」来夏公開。おもちゃのライバルはタブレット
2025年11月12日 11:30
ウォルト・ディズニー・ジャパンは、ピクサー最新作でシリーズ最新作となる映画「トイ・ストーリー5」を2026年夏に日本公開する。公開に先駆けて、同作の初映像とポスターが全世界で解禁された。ポスターには「おもちゃの時代は…もう終わり?」のコピーがあしらわれ、映像にはウッディとバズ・ライトイヤーのほか、おもちゃたちのライバルになる存在として、タブレットの「リリーパッド」が登場する。
全米では2026年6月19日に公開予定の「トイ・ストーリー5」。解禁された最新映像では、子ども部屋に届けられた箱を前に、レックスとスリンキー・ドッグはブルブル震え、フォーキーとカレン・ビバリーは目を覆い、指の隙間から覗く。
恐ろしいモノを見たようなミスター・ポテトヘッドはすかさずミセス・ポテトヘッドの目を剥ぎ取り、ジェシーとブルズアイが怯えきっている表情を浮かべるシーンからはじまる。
30年前に「トイ・ストーリー」の冒頭で描かれた“アンディの一番のお気に入りのカウボーイ人形、ウッディたちのいる子ども部屋へ誕生日プレゼントとして届いた最新式のおもちゃ、バズ・ライトイヤーに恐怖するおもちゃたち”のシーンを思い出させるような映像だが、この現実を受け入れられずにいるおもちゃたちへ突きつけら れたコピーは「おもちゃの時代は…もう終わり?」という受け入れがたい現実。
おもちゃたちのライバルになるであろう届けられた箱の中身はなんと、令和の子どもたちも夢中になっているタブレットだった。「やったー!うれしい!ありがとう!」と大興奮するボニーに、タブレットは「こんにちは!わたしはリリーパッド。一緒にあそぼう!」と、とびきり明るい声で話しかける。
映像のラストには全世界待望のウッディとバズ・ライトイヤーが登場し、2人がリリーパッドという最新のテクノロジーに怯え、震えながら抱き合うというコミカルなシーンで、「トイ・ストーリー5」初めての映像は幕を閉じる。
今作で監督・脚本を務めるのは、「トイ・ストーリー」シリーズのすべてを手掛けたアンドリュー・スタントン。ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであり、自身も1作目からシリーズに関わり続けるピート・ドクターは「彼はトイ・ストーリーのすべての映画で脚本を書いている天才です」と友人でもあるアンドリューを評している。
スタントンがシリーズを通して語ってきたことは“おもちゃは子供たちのためにあるものだ”というテーマで、劇中で描かれるウッディとバズは対立する事も多いが、<おもちゃにとって一番大切なことは、“子供のそばにいること”>だと信じている姿が描かれてきた。
しかしテクノロジーが溢れ、子どもたちが電子機器に夢中になっている今の時代において“おもちゃ”の本当の役割とは何なのか? アンドリューは「『トイ・ストーリー5』で、おもちゃたちはとても大変な状況に直面することになります。今の子どもたちは電子機器に夢中。おもちゃはかないません。テクノロジーがどこにでもある今の時代、おもちゃには、携帯、タブレットなど、強力なライバルがいるのです」とコメント。
またピートは、本作のテーマの一つを「トイ・ミーツ・テクノロジー(Toy Meets Tech)」だとし「いまウッディはボーと一緒に迷子のおもちゃたちを助けるために働いているし、バズとジェシーはボニーの部屋のリーダーで彼らは別々の所にいる。でもリリーパッドの登場で“本当に子供に必要な事”について、おもちゃたちは対立するんだ。ウッディは助けを求められて戻ってくるんだけど、ウッディとバズは意見がいつも合うわけじゃない。これ以上ネタバレしたくないから、ここからの展開は言わないでおくね!」と最新作の概要を明かしている。



