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XREAL、「エントリーモデルとして最適」ARグラス。Switch 2のTVモード対応アクセサリ
2025年12月1日 16:43
XREALは、エントリーモデルとして最適な高性能ARグラスと謳う「XREAL 1S」と、Nintendo Switch 2のTVモードに対応した映像出力機能付きモバイルバッテリー「XREAL Neo」を発表した。価格はXREAL 1Sが67,980円、XREAL Neoが14,580円。予約受付を開始しており、製品は2026年1月下旬から発送予定。
予約販売特典として、公式サイトではXREAL 1SとXREAL Neoのセットを、通常82,560円のところ76,560円で購入できるほか、XREAL 1S単品購入では、ARグラスを使いながらスマホを充電できるアクセサリー「XREAL Hub」がプレゼントされる。
XREAL 1S
自社開発チップ「XREAL X1」を搭載したARグラスで、グラス単体で3DoF表示に対応している。
従来のエントリー向けARグラスは単体では0DoF対応で、頭を動かすとグラス内の映像も視界に追従するため、視点移動で“画面酔い”が起きやすかったという。また3DoFには別途アクセサリーを用意する必要があった。
XREAL 1Sでは単体で3DoFに対応しているため、追加アクセサリーは不要。また使用中に頭を動かしてもグラス内の映像は空間に固定されているため、酔いにくいという。
またX1チップにより、グラス単体で2Dコンテンツの3D化にも対応した。映像コンテンツだけでなく、家庭用ゲーム機やスマホゲーム、マンガなどもリアルタイムで3D表示でき、より迫力ある映像体験が可能。同社によれば、グラス単体で2Dコンテンツを3D化できる世界初のモデルだという。
視野角は52度で、「XREAL Air 2」より32%(面積比)拡大。32:9のワイドスクリーン表示にも対応した。ピーク輝度は700nitsで、120Hzリフレッシュレートに対応する。
自動調光機能を備えたほか、ツル部分にはSOUND BY BOSEのスピーカーを搭載。「クリアで没入感ある空間オーディオ」が楽しめる。デバイスとは付属USB-Cケーブルによる有線接続で、ツルの先端にUSB-C端子を備える。
本体色は新色のサイレントブルー、重さは82g。
XREAL Neo
スマホなどのデバイスを充電しながら、ARグラスを接続可能にするモバイルバッテリー。10,000mAh/38.7Whの大容量バッテリーを搭載している。
本体備え付けのUSB-Cケーブルを接続することでデバイスを充電可能。ケーブルは最大60W出力に対応している。本体側面にはARグラス接続用のUSB-C端子、給電用USB-C端子も備える。
本体にはマグネットを内蔵しており、対応スマートフォンの背面に固定可能。スタンドも備えるため、スマホスタンドとしても利用できる。なお、ワイヤレス充電機能は非搭載。
スマホのほか、Steam DeckやROG AllyといったポータブルゲーミングPC、Nintendo Switch 2などにも利用可能。Switch 2と組み合わせた場合は、TVモードを利用できる。
'25年は前年比40%超の売上高。'26年は「メインストリームへ」
これら新製品は12月1日に開幕したXR関連のカンファレンス「XR Kaigi」の企業キーノートのなかで発表された。キーノートにはXREALのプロダクトマネージャー・高天夫氏と、PRマネージャーの尾崎大介氏が登壇した。
尾崎氏は、2025年について、自社開発したX1チップ搭載ARグラス「XREAL One」シリーズを発表したことで、「Googleトレンドにおいて、(Nrealから)2023年にXREALへブランド変更して、過去最高の検索量・注目度を達成できた」と紹介。さらに売上も「前年比40%超え」を達成したことを明らかにした。
2026年に向けて、ブランド戦略については「さらなるローカライズの徹底というところで、マーケティング、販売、サービス、そしてコンテンツ。開発会社との連携だったり、IP会社との連携を進めながら、日本のみなさまにより良い商品、ARの価値を届けていきたい」とコメント。
製品戦略は“「メインストリーム」へ”を掲げ、「今まで私たちのARグラスはガジェットを好きな方をメインに販売してきましたが、これからはそれ以外の一般ユーザーへ、ハイエンドから普及モデルをお届けしていきたいと思っています。アクセサリーに関しても、室内から屋外だったり、さまざまなシーンというところを通り越した使い方できるもの、シンプルで使いやすいものをお届けしていきたいと考えている」とした。

















