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ソニーINZONE「勝利のための有機ELゲーミングモニター」。540Hz対応にフリッカー完全排除

INZONE M10S II

ソニーは、INZONEのゲーミングモニターとして、有機ELパネルを採用した「INZONE M10S II」を5月22日に発売する。市場想定価格は175,000円前後。

「INZONE M10S」の後継モデルとなる有機ELゲーミングモニター。従来のリフレッシュレート480Hz・応答速度0.03ms GtGから、540Hz・0.02ms GtGへ基礎スペックを向上。輝度と色域も向上させた。

主な進化点は、モーションブラー低減機能や、HD720Hzモード、24.5インチモードの改良、FPSに特化したFPS画質モード、大会会場のライティングでも映り込みを低減するスーパーアンチグレアフィルム、チルト角の増加など。「勝利のためのモニター」を極めたとしている。

モーションブラー低減機能は、リフレッシュレートが270Hzになる代わりに、通常のフレーム間に黒フレームを挿入して、知覚されるモーションブラーを減らす機能。PCのマシンスペックで540Hz出せない場合や、ゲーム側が対応していないときに使うことで、540Hz相当の画でプレイできる。

モーションブラー低減機能のメニュー部分

一般的なモニターの場合、黒フレームを挿入するため、画面が暗くなってしまうが、ブラビアの知見を活かして、明るさを保ったままこの機能を実現したのが最大の特徴とのこと。

HD720Hzモードでは、解像度が720pになる代わりにリフレッシュレートを720Hzに引き上げることが可能。ブリンク等による激しい視点移動でも、残像感が無く画面の敵がハッキリと見えるため、追従視を抑制できるとのこと。

従来モデルにも搭載されている24.5インチモードを改良。従来機では、特定のゲームにおいて、ゲーム内の解像度を1,920×1,080と選択しても、ゲームの仕様でスケーリングされた映像が表示されていた問題があった。

24.5インチモードの1,920×1,080解像度を選べば、特定のゲームで問題のあった現象を解消できる

M10S IIでは、同ゲームにおいて、1,920×1,080解像度選択時に、しっかりと24.5インチの表示領域で1,920×1,080解像度で出力可能になっている。

この問題は前機種でもWQHD解像度にすれば発生しないという解決方があるほか、限られたゲームでしか発生しないゲーム起因の現象だったが、一部のプロゲーマーが大会本番環境でのプレイや、フルHD解像度へのこだわりなどの要望に応える形で改良した。

アンチVRRフリッカーも搭載。有機ELモニターは、急激なフレームレートの上下で画面の明るさが変わってしまう特性があり、ゲームプレイ時においては、スキルが大量に投入されるエントリー時や、ULT発動時のグラフィック処理などで、一時的にフレームレートが落ちた際に画面がちらつく現象が発生する。

とくに540Hzまで対応するM10S IIの場合、特にフレームレートの上下幅が大きくなるが、このちらつきを完全に排除するアンチVRRフリッカーExtremeモードを搭載。制約として描写が1フレーム遅延する。この機能もブラビアの知見を投入したもので、ちらつきの完全排除はM10S IIならではの機能とする。

通常有機ELモニターの場合、画質を重視するグレアの表面処理が行なわれることが多いが、グレアの場合、画面への映りこみがゲームプレイの妨げになるため、従来機に引き続きアンチグレアの表面処理を採用。大会会場での使用も想定して、強い光源下でも映り込みが無く画面が見えるスーパーアンチグレアフィルムを装備した。

左がM10S II。フラッシュを当ててみたところ、右のM10Sは反射で強く光っている部分ができてしまうが、M10S IIは分散してぼやっとした反射になっている

また、物理的に不可能なものを除いた全機能が併用可能。例えば、24.5インチモードでモーションブラー低減を使うといったことも行なえる。

チルト角も増加。プロやハイアマチュア層では、画面を上から覗き込むプレイスタイルも少なくなく、そういったプレイヤーにとって、従来の25度では足りず、様々な工夫をして角度を調整していたという。そこで、従来よりもさらに10度傾けられるように調整。スタンドの底板の大きさや形状なども従来機そのまま、チルト角だけを35度〜-5度に強化した。

左がM10S II

「プロ志向という軸はぶらさずに正当進化させることにこだわったゲーミングモニター」とし、勝利のためのINZONEブランドとして、デバイスの進化に終わりはないと考え、今後も開発を続けていくとのこと。