NECディスプレイ、スタック設置可能な液晶プロジェクタ

-3,700~5,000ルーメンの4モデル。無線LAN搭載


7月7日より順次発売

標準価格:575,400円~837,900円


 NECディスプレイソリューションズ株式会社は、液晶データプロジェクタ「ビューライトシリーズ」の新製品で、最大4台のスタック設置が可能な液晶プロジェクタ4モデルを7月7日より順次発売する。価格や詳細は下表の通り。

型番

パネル

解像度

輝度

コントラスト比

価格

発売日

NP3250WJ

0.74型
16:10

1,280×800
ドット

4,000 
ルーメン

500:1

837,900円

8月7日
NP3250J

0.8型
4:3

1,024×768
ドット

5,000
ルーメン

600:1

NP2250J

4,200
ルーメン

680,400円

7月7日
NP1250J

3,700
ルーメン

575,400円


  いずれも、液晶パネルを搭載したデータプロジェクタ。チラつきや画像のブレが少ない、滑らかで鮮明な映像を投映できるという、米Integrated Device TechnologyのHQV技術を搭載したビデオプロセッサ「Reon-VX」や、コントラスト感のある画質が投映できるという同社独自技術「Advanced SweetVision」を採用したLSIを内蔵するなど、高画質化を図っている。

 1.33倍マニュアルズーム/マニュアルフォーカスレンズを搭載。光源はNP-3250WJと3250Jが330Wランプを、NP2250Jと1250Jが300Wランプを採用する。

 入力端子も共通で、HDCP対応DVI-D、コンポーネント(RCA)、S映像、コンポジットを各1系統、アナログRGBを2系統(D-Sub 15ピン、BNC)装備。音声入力はステレオミニを3系統と、RCAを2系統装備する。出力は映像がアナログRGB(D-Sub 15ピン)、アナログ音声がステレオミニで各1系統備える。本体に5W×2chのステレオスピーカーを内蔵。

 Ethernet端子と無線LANを搭載。ネットワーク経由でPC内の動画/静止画ファイルの再生に対応するほか、パソコンから電源のON/OFFや入力切替などが可能。同梱ソフト「Image Express Utility 2.0」を使用することで、PCの画像をワイヤレスで高速転送し、スクリーンに投写することができるという。Windows Vistaの「ネットワークプロジェクタ」もサポートする。

 USB 2.0端子も備え、USBメモリが接続可能。メモリ内に保存した画像や動画ファイルをパソコンなしで再生/投映できる「ビューワ機能」も利用できる。

 最大4台まで並べてフロントから投写可能なスタック設置に対応。例えば4台並べた場合、NP3250Jなら5,000ルーメン×4台で最大20,000ルーメン相当の高輝度投写が可能。

 また複数のプロジェクタで投写した場合、1台の電源が切れても、ほかのプロジェクタで投写を継続可能。さらに、プロジェクタの前に人や物が遮っても、薄く影になるものの、画面が途絶えないという。なお、スタック設置を行なうためには、本体に搭載されている「幾何学歪み補正機能」と、専用ユーティリティソフト「Stacking Correctoin Tool」(同社サイトよりダウンロード可能)、市販の対応カメラ(キヤノン EOS Kiss X2やロジクール QCAM-200S)が必要になる。

 電源が供給されると、自動的にスイッチが入る「オートスタート機能」や、投写中に本体の主電源スイッチで電源を切れる「ダイレクトパワーオフ」機能、ホワイトボードに投写する際の専用モードに加え、黒板など8種類の壁色に対応した補正モードを装備。

 また、「台形歪み補正」機能や、市販のUSBマウスを使用して画面上4点(4隅)をクリックするか、付属リモコン/本体ボタンの操作で画像をスクエアに補正できる「SQUARE SHOT(スクエアショット)」機能も搭載する。 

 消費電力はNP-3250WJと3250Jが490W、NP2250Jと1250Jが460W。外形寸法は399×358×150mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約7.3kgと共通。リモコン、レンズキャップなどが付属する。


(2009年 6月 3日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]