JEITA、2009年9月の電子機器国内出荷を発表

-薄型TVの出荷台数は対前年で32%増、BDは78%増と好調


10月22日発表

 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は22日、2009年9月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。

民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 民生機器の出荷金額は前年同月比100.3%の2,654億円で、2カ月連続でプラスとなった。地上デジタルテレビ放送受信機の9月の出荷実績は183万1,000台。

 映像機器の国内出荷金額は、前年同月比104%の1,892億円で4カ月連続のプラス。一方、音声関連機器は、同80.5%の134億円で、14カ月連続のマイナスとなった。

 9月の薄型テレビ全体(10型以上液晶テレビ+PDP)の出荷台数は、前年同月比132.4%の114万1,000台。前年比32%増で、2桁伸長が続いている。薄型テレビのサイズ別では、30~36型が前年同月比142.5%の36万4,000台、37型以上が同129.4%の41万6,000台。

 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比178.1%の24万7,000台と好調に推移。DVDビデオは前年同月比75.9%の23万3,000台で18カ月連続の前年割れとなった。うち録再機は同75.4%の11万1,000台、再生機は同76.3%の12万2,000台で、録再機が18カ月連続、再生機が17カ月連続の前年割れ。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は183万1,000台。うち、テレビ合計(CRT+薄型テレビ)の出荷台数は前年同月比133.6%の113万8,000台で、4カ月連続で100万台越えを記録した。地上デジタルテレビのテレビ全体に占める割合は99.4%。

 そのほかの内訳は、単体チューナが前年同月比1,108.9%の17万1,000台、STBが同113.6%の16万5,000台。DVDレコーダが同77.7%の10万1,000台、BDレコーダが同168.7%の23万3,000台。単体チューナは9月に簡易チューナ関連の発表が増え、前年比で大幅増となっている。DVD/BDレコーダの地デジチューナ搭載率は97.2%。チューナ内蔵PCの出荷台数は同45.3%の2万3,000台。地デジチューナ内蔵PC、STB、DVD/BDレコーダの地デジ放送受信機器全体に占める割合は28.5%となっている。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2009年8月出荷台数は134万2,000台。車載用地上デジタルテレビ受信機器の2009年9月の出荷台数は16万台。

 ビデオカメラは前年同月比109.6%の20万7,000台で、2カ月連続のプラス。うち、ハイビジョン対応機種が17万2,000台(同133.7%)で、全体の8割以上を占めた。記録メディア別に見ると、カード記録型その他が前年同月比で3倍超と好調で、全体の6割以上のシェアを得ている。

 カーナビは前年同月比109.1%の43万4,000台で4カ月連続のプラスとなった。HDDタイプ、フラッシュメモリその他、DVD-ROMタイプの台数構成比は54.2%、39.7%、6.1%。

【民生用電子機器国内出荷】

 2009年9月2009年累計
(千台)(%)(千台)(%)
薄型テレビ(10型以上液晶+PDP)1,141132.48,537129.3
DVDビデオ23375.92,10165.9
 (内)録再機111

75.4

93156.7
 (内)再生機12276.31,17075.6
BDレコーダ/プレーヤー247178.11,797213.7
 (内)レコーダ233168.71,715-
 (内)プレーヤー1316,523.882-
ビデオ一体型カメラ207109.61,126102.3
プロジェクタ1160.010101.5
CDプレーヤー

54

95.9495

102.1

MD221.41311.1
ステレオセット5994.944478.2
アンプ1372.611482.0
スピーカーシステム3581.5334102.7
カーナビゲーションシステム434109.13,16991.9
 (内)DVD-ROMタイプ2731.231734.3
 (内)HDDタイプ23598.51,622-
 (内)フラッシュメモリその他172233.01,231-
カーカラーテレビ4851.132536.7
カーCDプレーヤー35864.62,60154.4


(2009年 10月 22日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]