東芝、上期テレビ事業は黒字確保。'09年第2四半期決算
-コスト削減などで、減収ながら損益改善
10月30日発表
株式会社東芝は、2009年度第2四半期の連結決算を発表した。
売上高は前年同期比14%減の1兆6,160億円だったが、営業損益は403億円の増益となった。税引前利益は153億円、当期純利益は1億円といずれも黒字となっている。
1月に公表した「収益改善に向けた体質改革プログラム」に基づき、売上が増加しなくとも利益を確保できる収益体質への転換を図り、コスト削減などを推進。その結果、上期の累計では売上が前年比15%減の2兆9,557億円となったものの、営業利益は27億円の黒字となった。
第2四半期をセグメント別で見ると、テレビやパソコンなどのデジタルプロダクツ部門の売上が5,861億円(前年同期比1,463億円減)、営業利益64億円(同91億円減)の減収減益。テレビ/HDD装置を中心とするデジタルメディアやパソコンが悪化し、全体でもマイナスとなった。損益面では、パソコンとデジタルメディアの減益により、全体でも減益となったものの、黒字を確保した。上期の累計では、テレビが黒字を確保し、全体では減収ながら黒字となった。
なお、他のセグメントでは、社会インフラ部門が増益になったほか、フラッシュメモリの増収やコスト削減効果により、電子デバイス部門も黒字化。全体では前年同期比で359億円改善している。
通期の連結業績見通しについては、下期以降の世界経済の先行きが依然不透明であることを理由に変更は無く、売上高は6兆8,000億円、営業利益1,000億円としている。
(2009年 10月 30日)
[AV Watch編集部 中林暁]