STマイクロ、EPGの3D表示にも対応可能なSTB向けIC

-3Dグラフィックスエンジン搭載。テレビ放送/IPTV対応


1月20日発表


 STマイクロエレクトロニクスは20日、テレビ放送とIPTVに対応するSTB向けのビデオデコーダIC「STi7108」を発表した。2010年上期の量産開始を予定する。

 同社の高解像度対応チップの第3世代製品。「ST40-300」CPUを2基(合計最大4000DMIPS)備え、フルHD映像再生や、ネットワーク機能のスムーズな処理を可能としている。

 3D対応の「ARM Mali-400グラフィックス・プロセッサ」を搭載することも特徴で、EPGの3D表示などの新しい技術も実現可能とする。また、Ethernet、USB、e-SATAの各インターフェイスも備え、他のインターネット機器や、レコーダ、外付けフラッシュメモリやHDDに接続可能な、市場初のSTB用ICとしている。

 映像は最大1080pに対応し、1080i/720pのPinP(子画面表示)なども可能。最大6ストリームの伝送に対応。動画フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264やMPEG-2、VC-1、WMV9、MPEG-4 part2などをサポートする。そのほか、DLNA規格に準拠したコンテンツ共有に対応し、Blu-ray Discプレーヤーなどでの使用も可能としている。



(2010年 1月 20日)

[AV Watch編集部 中林暁]