米Apple、iPhone 4の受信感度問題でバンパーを無償提供
Bumpers for iPhone 4 |
無償提供の詳細は来週後半に同社のサイトで掲載する予定で、9月30日までに新規購入した人にもバンパーが無償で提供される。既に購入したユーザーも対象となる。既に純正のバンパーを購入したユーザーには返金も実施予定。
なお17日現在、日本での対応について公式発表されていないが、既に日本の直販サイトApple StoreでもBumperの注文ができなくなっており、「iPhone 4 Bumperまたは他のケースをiPhone 4のお客様へ無料で提供します。詳細につきましては、間もなくapple.comのサイトにてご案内します」と記載している。
また、既に発表されているように、Appleでは30日以内にApple StoreやApple Retail Storeで購入した傷の無いiPhoneであれば、全額返金するとしている。
iPhone 4では、左下側面のメタルバンド部を持つと、5本ある電波強度表示バーの値が大幅に下がることがあるため、「アンテナ設計に問題があるのでは?」との指摘が発売直後からなされていた。
Appleでは現地時間の2日に、「いくつのバーを表示するかという信号強度を表すための計算式が、“全く間違えていた”」と発表。多くの場合で実際より高い電波強度を示していたとして、この修正を含めたiPhoneソフトウェア「iOS 4.0.1」を既報の通り、16日に公開している。
ただし、Appleは「持ち方によって受信感度が下がる問題はAndorid、Nokia、BlackBerryなどでも発生する」としており、この問題に関する専用ページも開設。その中で、iPhone 4やiPhone 3GS、BlackBerry Bold 9700、HTC Droid Eris、Samsung Omnia IIでも同様に、持ち方で感度が下がる実験の様子が掲載されている。
さらに、1億ドル以上を投資したというアンテナ設計やテストラボの情報も公開。数千時間を費やしてアンテナやワイヤレスのテストを実施している事や、様々な環境でフィールドテストを行なっている事を強調している。
(2010年 7月 17日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]