ソニー、3D再生やW録対応の録画TV「BRAVIA HX80R」

-専用レコーダ相当の“全部入り”。26/32型も


11月30日より順次発売

標準価格:オープンプライス


KDL-40HX80R

 ソニーは、Blu-ray/HDDレコーダ機能を内蔵した“全部入り”録画対応BRAVIA 2シリーズ5モデルを11月30日より順次発売する。価格はいずれもオープンプライス。

 6月発売の3D BRAVIA「KDL-HX800シリーズ」相当の画質や機能を持ちながら、BD/HDD録画機能を搭載したBRAVIA「KDL-HX80R」シリーズは、55/46/40型の3モデルを用意し、12月5日より発売する。

 3月発売の「KDL-EX300シリーズ」相当の画質/機能とともに、BD/HDD録画機能を搭載したBRAIVA「KDL-EX30R」シリーズは、32/26型の2モデルを用意し、11月30日より発売する。いずれもベースモデルの機能を踏襲しながら、ソニー新BDレコーダ相当の録画機能を搭載した点が特徴となる。


製品名サイズ特徴発売日店頭予想価格
KDL-55HX80R55型Blu-ray 3D対応
BD
500GB HDD
ダブルチューナ
LEDバックライト
12月5日44万円前後
KDL-46HX80R46型36万円前後
KDL-40HX80R40型30万円前後
KDL-32EX30R32型BD
500GB HDD
ダブルチューナ
11月30日15万円前後
KDL-26EX30R26型145,000円前後
KDL-55HX80RKDL-46HX80RKDL-40HX80R
KDL-32EX30RKDL-26EX30R

 


■ 単体BDレコーダ相当の充実した録画機能「KDL-HX80Rシリーズ」

フルHDクリアブラックパネルを採用

 6月に発売したKDL-HX800シリーズをベースに、Blu-ray/HDD録画機能を搭載した録画テレビ。55/46/40型のいずれも240Hz駆動/3D表示対応の1,920×1,080ドット「クリアブラックパネル」を搭載。エッジライト式のLEDを採用し、LED部分駆動によるコントラスト向上を図っている。デザインも最新のBRAVIAシリーズ共通の「モノリシックデザイン」を踏襲する。

 背面に3Dシンクロ端子を装備。別売の3Dメガネ「TDG-BR100」(実売12,000円)と、トランスミッタ「TMR-BR100(実売5,000円)」を組み合わせて3D視聴が可能になる。また、3Dメガネの小型モデル「TDG-BR50」には、従来のブルー/ピンクに加え、ブラックモデル(B)も追加。9月10日より発売される。3D対応プレーヤーやPlayStation 3などを組み合わせて、Blu-ray 3Dや3Dゲームに対応する。また、サイドバイサイドやトップボトム方式の3Dにも対応している。

 3D方式は、左目/右目用の映像を画面上に交互に表示する「フレームシーケンシャル方式」。左右のレンズを開閉するアクティブシャッターメガネで視聴する。

 別売3Dメガネは幅を2段階で調節できるなど、メガネをしたままでも使いやすいよう配慮したほか、スモールサイズや、カラーバリエーションも用意している。いずれも、従来の3Dメガネに施されていた偏光膜を省き、透過率を高めることで、ディスプレイからの光の損失を最小限に抑えている点が特徴となる。

 

KDL-40HX80RKDL-55HX80R別売の3Dメガネ「TDG-BR100」

 2D映像のリアルタイム3D変換機能も装備。リモコンの3Dボタンを押すことで、2D映像を3D化できるもので、映像のフォーカスがある場所を検出し、擬似的な3D表示を行なう。

 

 240Hz駆動の「モーションフロープロ240Hz」にも対応。3段階のモーションフロー設定に加え、バックライトのON/OFF制御を行なう「バックライトブリンキング」を組み合わせ、残像感をさらに低減する。

 映像処理回路はブラビアエンジン3とCREAS3で、「おまかせ画質センサー」も搭載。色温度や輝度、再生中のコンテンツ情報を検出し、昼の日差しや、蛍光灯や電球などの環境光にあわせて画質を調整する。

・録画機能

スロットイン式のBDドライブを装備する

 録画機能は、新BDレコーダ「BDZ-AT700」とほぼ共通で、500GB HDDと3D再生対応のBlu-ray Discドライブを搭載。新AVCエンコーダーの採用により、2番組同時のAVC長時間録画に対応。おまかせ・まる録や、録画番組に自動でチャプタ付与し、CMスキップなどが可能な「おまかせ自動チャプター」にも対応している。

 録画モードはMPEG-2 TSをストリーム記録するDRのほか、最長11倍の長時間MPEG-4 AVC/H.264エンコードに対応。XR(16Mbps)/XSR(11Mbps)/SR(8Mbps)/LSR(4Mbps)/LR(3Mbps) /ER(2Mbps)の6モードを選択できる。

 また、2番組同時にAVC録画している場合でもBlu-ray 3D再生できるなど、高いマルチタスク動作性能を誇る。スカパー! HD録画にも対応。PSPやウォークマン、携帯電話、nav-u向けのAVC番組を同時記録し、高速に転送で切る「おでかけ転送」にも対応する。

スタートメニュー

ジャンルやグループごとの管理も可能

背面

 Blu-rayやDVD/CDの再生にも対応。ダイジェスト再生や、AVCHD動画の取り込みなどの機能も有している。編集/ダビング機能もBDZ-AT700相当のものを搭載し、大容量Blu-ray規格であるBDXLメディアへの記録/再生にも対応している。

 スピーカー出力は10W×2chで、フロントサラウンド機能のS-Forceも搭載。ネットワーク機能は、アクトビラ ビデオ・フルに対応する。

 ただし、HX800シリーズと比較すると、アプリキャストやブラビアネットチャンネルなどがが省略されている。そのほかのHX800シリーズとの違いは、アナログチューナ非搭載、ソニールームリンクがサーバー機能に対応すること(HX800はクライアントとして動作)、ブラビアリンクのBD/HDD操作非対応など。

BDドライブや操作ボタンを向かって右側に集約46型の奥行きは8.6cm。HDMIは左側

リモコン

型番KDL-55HX80RKDL-46HX80RKDL-40HX80R
サイズ55型46型40型
パネル解像度1,920×1,080ドット
チューナ地上/BS/110度CSデジタル×2
HDD500GB
スピーカー10W×2ch
ソニールームリンクサーバー
おでかけ転送ウォークマン、PSP、携帯電話、Nav-u
主な入出力端子HDMI入力×3、D5入力×2、コンポジット入力×2、
PC用入力(D-Sub 15ピン)×1、光デジタル音声×1、ヘッドフォン出力×1、USB×1、Ethernet×1
外形寸法
(スタンド含む)
(幅×奥行×高さ)
1,278×350×797mm1,085×260×688mm952×250×616mm
重量
(スタンド含む)
26.8kg
(31.0kg)
21.5kg
(24.5kg)
18.7kg
(20.9kg)

 


■ パーソナル用途向けの“全部入り”BRAVIA EX30R

 2月発売のLED BRAVIAパーソナルモデル「EX300シリーズ」をベースにBD/HDD録画機能を搭載した液晶テレビ。26型の「KDL-26EX30R」と、32型「KDL-32EX30R」の2モデルで展開する。HDD容量は500GB。BDの録画再生も可能だが、Blu-ray 3D再生には非対応となる。

KDL-32EX30RKDL-26EX30R

 

利用イメージ
 パネル解像度はいずれも1,366×768ドットで、低消費電力パネルを採用。バックライトはCCFL。倍速駆動技術の「モーションフロー」には対応しない。映像処理回路は、ブラビアエンジン3+CREAS 3。おまかせ画質センサーも搭載する。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナを2系統搭載。アナログチューナは非搭載。録画機能はHX80Rシリーズとほぼ共通で、2番組同時のMPEG-4 AVC長時間録画や、おまかせ自動チャプター、おまかせ・まる録などの機能を利用できる。最長11倍のAVC長時間録画が可能。PSPやウォークマン、携帯電話向けのAVC番組を同時記録/高速転送できる「おでかけ転送」も搭載する。

 ソニールームリンク(サーバー)機能も搭載しており、他のDTCP-IP/DLNAプレーヤー機器からネットワーク経由でEX30R内の録画番組にアクセスし、再生できる。アクトビラ ビデオ・フルにも対応する。スピーカー出力は32型が10W×2ch、26型が8W×2ch。フロントサラウンド機能のS-Forceも搭載している。

 入出力端子は、HDMI入力×3、D5入力×2、コンポジット入力×2、アナログRGB(D-Sub 15ピン)入力×1、PC音声(ステレオミニ)入力×1、光デジタル出力×1、ヘッドフォン出力×1、Ethernet×1、USB×1など。スタンドを含む外形寸法/重量は、32型が800×250×534mm(幅×奥行き×高さ)/15.4kg、26型が672×250×461mm(同)/13.1kg。

 

ワンボタンでおでかけ転送が可能AVCHDカメラの映像を直接BDに記録することも可能となっている

(2010年 8月 26日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]