ソニー、iFS技術搭載などウォークマン用オーディオ3機種

-着替え対応重低音と防水スピーカーも。6,000円~2万円


RDP-NWD300

 ソニーは、ウォークマン用周辺機器として、コンパクトサイズながら、ピュアな音楽再生が可能というDockスピーカー「RDP-NWD300」を10月9日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1万円前後の見込み。カラーはブラック(B)、ホワイト(W)、ピンク(P)の3色。

 さらに、前面デザインを気軽にカスタマイズでき、迫力の重低音再生が可能という「RDP-NWSK8」を10月9日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は2万円前後。

 加えて、お風呂スピーカー「RDP-NWR100」も10月9日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は6,000円前後。カラーはブルー(L)、ピンク(P)を用意する。


■ RDP-NWD300

カラーはブラック(B)、ホワイト(W)、ピンク(P)
 ウォークマンを天面に設置できるDockスピーカー。ソニー独自の、新開発電流駆動システム「iFSテクノロジー」を採用したのが特徴。

 「通常のスピーカーは電圧駆動で、スピーカーを動かす力はボイスコイルに流れる電流に比例する。そのため、スピーカーは電圧より電流で駆動する方が理にかなっている」という発想で生まれたもので、具体的にはiFSではスピーカー自体をアンプのフィードバックループに入れる構成になっており、インピーダンス変動や逆起電力などの影響を排除。聴き疲れしないピュアなサウンドで、アタック音鋭く、空間表現や音色の表現が豊かなスピーカーになったという。出力は5W×2ch。

 ピュアな再生音を活かすため、筐体の不要な振動を排除。高品位なオペアンプやコンデンサも使用。「電気的な補正に一切頼らず、音源の持つ音楽性を引き出す音作りを追求した」という。

 ウォークマン用のDockだけでなく、背面にステレオミニのアナログ音声入力も装備。WM PORTも備えており、変換ケーブルを介してPCと接続することで、スピーカーに乗せたまま、PCとウォークマンの同期ができるようになった。ウォークマンの充電も可能。

 筐体デザインは木の葉のような形状を採用。背面にネジが見えないなど、細かな部分のデザインにもこだわっている。ACアダプタやリモコンが付属する。外形寸法は285×119×95mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約830g。消費電力は15W。


■ RDP-NWSK8

 若い世代を中心に、重低音再生を求めるユーザー向けに作られたモデル。最大の特徴は、ユニット周囲の固定リングを外す事で、フロントの透明カバーパーツが外れ、内部のグラフィックシートを交換できる事。

RDP-NWSK8。写真はミュージックスタイルのシートを装着したところ前面にウォークマン用のDockを備えている

 シートのデザインは「デザインスタイル」、「ミュージックスタイル」、「グラフィックアートスタイル」、「フリースタイル」を4種類を同梱。「フリースタイル」は無地の白いシートで、ユーザーがペンで描き込んだり、写真を貼りつけるといったカスタマイズができる。

 ウォークマンはフロントに飛び出しているDockに接続。アンプ部の総合出力は40W。ユニットは同軸2ウェイ。CCCR方式と呼ばれる、重低音再生技術も搭載。左右のスピーカーボックスを、専用設計したダクトで繋いで共有化するもので、ボックスの容量を増やすことで、より豊かな低音の再生が可能になったという。

 筐体はバスレフ。アンプはアナログタイプ。WM PORTに加え、アナログ音声入力も備えている。外形寸法は約603×228×201mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約6.3kg。消費電力は60W。電源はACで、電池駆動には対応しない。

ユニットまわりのパーツを外し、透明なフロントパーツを外すと中のグラフィックシートが入れ替えられる真っ白なシートも用意。アイデア次第で、ユーザーが様々なデザインができる。Webサイトからデザインをダウンロードできるようにする計画もあるという背面

■ RDP-NWR100

 風呂場やキッチン、アウトドアなどでも使用できるJIS 防水保護等級 IPX7/IPX4相当の防水スピーカー。内部にウォークマンを収納し、再生できる。一時的な浸水や、あらゆる方向からの水の飛沫に対応可能。カラーはピンク(P)とブルー(L)を用意する。

ウォークマンを収納できる防水スピーカー天面にボリュームボタンを備えているカラーはブルーとピンクを用意する

 防水構造にこだわりがあり、本体前面を覆うシリコンゴムの端をコの字形状に出っ張らせることで、圧縮力を上下左右方向に分散。筐体への負荷を軽減すると共に、防水性能も高めたという。

 ウォークマンの着脱も手軽に行なえ、背面のバックルをワンプッシュするだけで開閉。他社の防水スピーカーでは、複数の場所のホールドパーツを外す必要があるものが多いが、使用時の手間を省いている。

 シリコンゴムを介してウォークマンを操作できるほか、ボリュームボタンはスピーカーの上面に配置。電源は単3電池3本で動作するほか、ウォークマンからの電源供給でも動作。デジタルアンプを内蔵し、乾電池使用時は1W×2chの出力が可能。連続使用時間は乾電池使用時で約24時間、満充電のウォークマンNW-S750シリーズを使った場合は約3時間。

 ユニットは40mm径。100cc容量のスピーカーボックスを用意し、低音が豊かで歪の少ない再生が行なえるという。スタンド使用時の外形寸法は192×75×150mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約450g。

背面左右のパーツを、両手でワンプッシュするとカバーが開く設計になっているカバーを開いたところ

(2010年 9月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]