【CES】JVC、3D対応シネスコ液晶や無線iPodスピーカー

-「FALCONBRID」搭載の小型4Kビデオカメラも


JVCブース

 International CESのJVCブースでは、同日に発表されたフルHD 3D対応のビデオカメラ「Everio GS-TD1」や、シネスコサイズの3D対応液晶ディスプレイなどを展示。日本で2月に展開予定のRyomaXの紹介コーナーも設けている。



■ 3D対応ビデオカメラ、シネスコ3D液晶

発表されたばかりのフルHD 3D動画撮影対応「Everio GS-TD1」

 JVCは既報の通り、フレームパッキング方式でフルHD解像度の3D動画が撮影できるビデオカメラ「Everio GS-TD1」を米国で3月に発売する。価格は1,999.95ドル。ブースでは、GS-TD1と様々な同社3Dテレビを組み合わせた展示で、3Dソリューションを訴求している。

 GS-TD1は、2つのレンズとCMOSセンサーを備え、右目/左目用それぞれに1,920×1,080ドット/60iの映像を撮影し、MPEG-4 MVCで記録できるビデオカメラ。新映像エンジン「FALCONBRID」により、3D映像などの高速処理に対応している。

 さらにカムコーダのコーナーでは、「FALCONBRID」を使った“次世代カムコーダ”の4K2Kカメラや、VGA/300fps記録対応のハイスピード動画カメラも参考展示している。


4K2Kビデオカメラの試作機4Kモニタと接続して撮影動画を表示VGA/300fps対応のハイスピード動画カメラ


50型シネマスコープ液晶「Cinema Xinema3D」

 ディスプレイ関連では、3D対応の50型シネマスコープ液晶テレビ「Cinema Xinema3D」を展示。パネル解像度は2,560×1,080ドット(21:9)で、シネマスコープサイズの映画(2.35:1など)をそのままに近い形で表示できることが特徴。バックライトはLED。

 また、65型フルHD液晶で、LEDエリア駆動に対応した「Xinema3D」や、 Xpol方式の偏光フィルタを搭載した46型のフルHD 3D液晶「GD-463D10」なども出展している。また、シアタープロジェクタでは、日本でも販売されているD-ILAプロジェクタのDLA-X9/X7/X3が展示されている。


65型でLEDエリア駆動対応の「Xinema3D」Xpol方式のフルHD 3D液晶「GD-463D10」手前から順にDLA-X9、X7、X3


■ RyomaXや、ワイヤレスiPodスピーカーなど

RyomaXの展示コーナー

 日本で2月に発売予定の「RhomaX」(リョーマックス)を、CESブースでも紹介。また、この製品で利用可能な新ネットワークサービス「MELINK」の単体チューナ「Tuner BOX」を使ったデモも行なわれている。RhomaXやMELINKは、日本以外での展開は現時点で未定だが、CESで展示を行なっているのは、米国の放送局など様々なコンテンツホルダに対してこのサービスをアピールする狙いがある。

 同コーナー内には、ワイヤレスのアクティブスピーカーも参考展示している。iPhone/iPodドックと組み合わせた形で年内に発売予定。2.4GHz帯で無線伝送し、伝送時に位相がずれるのを防ぐために、独自プロトコルを用いている。エンクロージャは金属製で、適度な重量感により振動や筐体の鳴きを抑えたクリアな再生を可能にしたという。左右のスピーカーそれぞれにバッテリを内蔵し、連続再生は約4時間。

 ヘッドフォンでは、迫力のある再生音と重厚なデザインが特徴のXX(Xtreme Xplosives)シリーズの新製品として、40mm径ユニット搭載の「HA-S4X」と、50mm径ユニットの「HA-M5X」を3月に発売する。

iPhoneドックとワイヤレススピーカーがセットのオーディオシステムを年内に発売予定。写真左がスピーカー部XXシリーズのヘッドフォン。左からHA-S4X、HA-M5Xウッドコーンスピーカー搭載のiPhone/iPod対応オーディオシステム「EX-S1B」も展示


(2011年 1月 7日)

[AV Watch編集部 中林暁]