ソニー、2眼3D撮影のポケットビデオカメラ「Bloggie」

-実売3万円前後。2D撮影のタッチパネルモデルも


Bloggie 3D
(MHS-FS3)

 ソニーは、フルHD動画撮影に対応したポケットサイズのビデオカメラ「Bloggieシリーズ」2機種を2月25日より順次発売する。発売日は3D動画が撮影できる「Bloggie 3D」(MHS-FS3)が4月、タッチパネル操作の「Bloggie Touch」(MHS-TS20K)が2月25日。両機種とも価格はオープンプライスで、同社による市場推定価格はBloggie 3Dが30,000円前後、Bloggie Touchが25,000円前後となっている。

 本体カラーはBloggie 3Dはブラックのみ、Bloggie Touchはシルバー、ブルー、ピンクの3色をラインナップする。また、Bloggie Touchには、ソニーストア限定でブラック(MHS-TS20KB)も販売される。


型名特徴カラー発売日市場推定価格
Bloggie 3D
(MHS-FS3)
3D撮影・3D再生ブラック4月30,000円前後

Bloggie Touch
(MHS-TS20K)

タッチパネル操作シルバー
ブルー
ピンク
ブラック(ソニーストア限定)
2月25日25,000円前後

Bloggie Touch
ブラック(ソニーストア限定)
 両機種とも内蔵メモリ8GBを搭載した、記録方式MPEG-4 AVC/H.264(MP4)のフルHD対応ビデオカメラ。動画共有サービスやSNSなどに簡単にアップロードができ、ネットワークサービスでハイビジョン動画などを共有する楽しみを日常化するという、同社のBloggieシリーズの新モデル。同社では、「動画や写真の共有を日常的に楽しむことを目指した第二世代の“Bloggie”」としている。

 新たに、本体メモリに「“Bloggie”ソフトウェア」を収録。対応OSは、Windows XP/Vista/7、Mac OS X (10.5~10.6)。なお、XPでは64bit版とスターターエディションが、Vistaではスターターエディションがサポート外となっている。

新しいBloggieシリーズ。左がMHS-FS3、右の4台がMHS-TS20K
 “Bloggie”ソフトウェアは、Bloggie本体内蔵USB端子でパソコンに接続するとインストールでき、インストールした後はパソコンとUSB接続するだけで、自動的にソフトウェアが起動し、動画や写真を簡単に「Facebook」や「mixi」などのSNSや、「YouTube」などの動画・静止画共有サービスに投稿することができる。また、よりプライベートな動画・写真については、ソニーのネットワークサービス「Personal Space」(パーソナル スペース)を使って、指定した家族や友人と共有することが可能。

 さらに、シェアしたい動画や写真を本体画面で選択し、アップロードしたいサービスをあらかじめカメラ側で予約しておけば、カメラをパソコンに接続すると、“Bloggie”ソフトウェアから動画共有サービスなどにアップロードできる「シェア機能」も搭載している。

 両機種とも、動画も静止画撮影もオートフォーカス機能(2D撮影のみ)を搭載するほか、オートマクロ撮影にも対応しており、約10cmの撮影距離までAFが機能する。さらに、人物の顔を適切な明るさに調整する「顔検出」機能(AF/AEのみ対応)や、安定した映像撮影を可能にする「電子式手ブレ補正」(アクティブイメージエリア方式)機能なども装備している。

 充電は内蔵USB端子をパソコンと接続して行ない、HDMIミニ端子も装備している。動画は、8GB内蔵メモリに1,920×1,080/30pで80分、1,280×720/30pで最大4時間記録できる。なお、連続で撮影できる時間は約29分、1つの動画の最大サイズ約2GBという制限があり、どちらかの制限に達すると録画が停止する。


■ Bloggie 3D

Bloggie 3D
(MHS-FS3)

 「垂直解像度1080画素記録に対応した、MP4フォーマット採用の民生用デジタルカメラとして初」という3D撮影に対応したビデオカメラ。

 1/4型510万画素のCMOSセンサ「Exmor」とF2.8のソニー製レンズを、それぞれ2個搭載。記録方式はサイドバイサイド方式で、右目・左目用の各映像をハイビジョンの解像度で記録するため、より高画質なサイドバイサイド方式の3Dを実現したとしている。

 2Dの1,920×1,080/30pと有効約500万画素の2D静止画撮影も可能で、3Dと2Dの撮影モード切り替えは、本体背面のボタン操作で簡単に行なえる。

 本体には2.4型「視差バリア方式」の3D対応液晶モニタを装備するほか、HDMIミニ端子からサイドバイサイド方式の3D対応テレビに出力することもできる。

 ステレオマイクやLEDライトも本体に内蔵するほか、カメラの構えた向きを自動で検知する機能も備えている。ただし、3D撮影は横位置の撮影スタイルが推奨されている。


2.4型の視差バリア式3D液晶を装備背面には2つのレンズを搭載側面。HDMIミニ出力なども備えている

■ Bloggie Touch

ピンク

 Bloggie Touchは、3.0型ワイド静電式タッチパネル液晶を搭載し、撮影時のズーム操作や再生時の画像送り、画像の部分拡大、シェアなどを直感的な操作で快適に楽しめるとしている。ポケットにも入るスリムな本体デザインに、ヘアライン処理を施したアルミ板を採用している。

 1/2.5型有効1,280万画素のCMOSセンサ「Exmor」とF2.8のソニー製レンズ搭載し、「室内や夕暮れなど薄暗い条件でも高画質な映像が撮影可能」としている。35判換算の焦点距離は、動画撮影時で37mm、静止画で32mm(4:3)。動画撮影中に、動画の解像度と同じ静止画撮影ができるデュアル撮影機能にも対応している。カメラ本体がカメラの構えた向きを自動で検知する機能も備える。

 さらに、付属の「360ビデオレンズ」を取り付けると、周囲360度を撮影することが可能。従来モデル「MHS-PM5K」より有効画素数が約2倍で、低照度の画質も向上しているので、「より鮮明な映像を記録することができる」とする。

 360ビデオレンズで撮影した映像は、Bloggie ソフトウェアで、パノラマ映像に展開して再生したり、マウス操作で好きな目線から再生することも可能。また、パノラマ映像に展開した動画をWMVファイルで保存して、YouTubeにアップロードすることもできる。

Bloggie Touchに360ビデオレンズを取り付けたところ

背面のレンズ部分

 Bloggie Touch専用の液晶保護シート付スキンジャケット「LCJ-TSAK」(ブラック/ホワイト)も、2月25日に2,730円で発売される。三脚や「360ビデオレンズ」を使用する際は、スキンジャケットを取り外す必要がある。


ブルー
シルバー

【主な仕様】
Bloggie Touch
MHS-TS20K
Bloggie 3D
MHS-FS3
イメージセンサ1/2.5型Exmor1/4型Exmor×2
有効画素数(静止画)約1,280万画素(4:3)3D撮影:約310万画素(16:9)×2
2D撮影:約310万画素(16:9)
    約500万画素(4:3)
有効画素数(動画)約207万画素(16:9)3D撮影:約310万画素(16:9)×2
2D撮影:約310万画素(16:9)
手振れ補正「電子式手ブレ補正」(アクティブイメージエリア方式)
ズームデジタル4倍
記録メディア内蔵メモリ 8GB
静止画サイズ4,128×3,096ドット
3,840×2,160ドット
1,920×1,080ドット
3D撮影:1,920×1,080ドット×2
2D撮影:2,592×1,944ドット
    2,356×1,324ドット
    854×480ドット
映像記録MPEG-4 AVC/H.264(MP4)
動画記録モード1,920×1,080/30p
1,280×720/60p
1,280×720/30p
3D:1,920×1,080/30p
2D:1,920×1,080/30p
2D:1,280×720/60p
2D:1,280×720/30p
2D:480×270/30p)
液晶モニター3.0型(16:9)/288,000ドット(TFT)2.4型(4:3)/230,400ドット(TFT)
ホワイトバランスオート
バッテリ残量表示有り
連続記録時間
(バッテリ駆動時間)
約120分(1,280×720 30p記録時)約110分(1,280×720 30p記録時)
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
約52.0×15.2×107.0mm約55.0×17.3×108.0mm
重量約125g約120g
端子HDMIミニ端子、内蔵USB端子
付属品USB接続サポートケーブル、リストストラップ、360ビデオレンズ、360ビデオレンズ用ケースUSB接続サポートケーブル、リストストラップ


(2011年 1月 13日)

[AV Watch編集部 古川 敦]