松竹、「SHINOBI」や「SAYURI」など4作を4月にBD化

-「壬生義士伝」と「切腹」も。2,940円~4,935円


 松竹は、同社の洋画/邦画ライブラリの中から、名作をBD化するシリーズ「松竹ブルーレイ セレクション」の新ラインナップとして、「SHINOBI」、「SAYURI」、「壬生義士伝」、「切腹」の4作品を4月27日に発売する。価格は「SAYURI」が2,940円、その他のタイトルは各4,935円。

 「松竹ブルーレイ セレクション」は、既に「アビエイター」や「幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター」、「武士の一分」、「砂の器 デジタルリマスター2005」などが発売されているが、このラインナップに追加される。また、4月以降も3カ月連続で発売される予定で、4月の4作、5月の3作、6月の3作で、合計10作品がBD化される。

発売日タイトル仕様音声品番価格
4月27日SHINOBI片面1層
本編101分
1080p
16:9 シネスコ
日本語字幕
SHBR-264,935円
SAYURI片面2層
本編146分
1080p
16:9 シネスコ
日本語字幕
吹替用字幕
コメンタリ字幕
(1)英語
 (DTS-HD Master Audio 5.1ch)
(2)日本語
 (DTS 5.1ch)
(3)コメンタリ
SHBR-252,940円
壬生義士伝片面2層
本編137分
1080p
16:9 ビスタ
日本語字幕
(1)日本語
 (DTS-HD Master Audio 5.1ch)
SHBR-274,935円
切腹片面1層
本編108分
1080p
16:9 シネスコ
日本語字幕
(1)日本語
 (DTS-HD Master Audioモノラル)
SHBR-284,935円


■SHINOBI

 

SHINOBI
※画像はHD DVD版のものです
(C)2005 「忍・SHINOBI」パートナーズ
 「SHINOBI」は2005年に劇場公開された作品。2006年にはHD DVD版もリリースされた。

 

 長きに渡り、戦うことを禁じられていた忍者の二大勢力、伊賀と甲賀。二つの忍は互いに憎しみあっていたが、それぞれの跡取りである朧と弦之介は互いの立場を知らずに出会い、運命的な恋に落ちる。だが、時の権力者である徳川家康の命により、全面対決を強いられる。生き残るのは一族のみ。哀しき宿命を背負った忍たちの、壮絶な闘いが始まる。

 朧役に仲間由紀恵、弦之介はオダギリジョー。椎名桔平が薬師寺天膳役を演じるほか、黒谷友香、沢尻エリカらも出演している。監督は映像クリエイターの下山天。

 BD版には特典として、予告編を収録する。




■SAYURI

 

SAYURI
※画像はDVD版のものです
(C) 2005 Columbia Pictures Industries, Inc. and Spyglass Entertainment Group, LLC/Buena Vista International, Inc
 スティーブン・スピルバーグが製作。ロブ・マーシャルが監督を務めた作品。

 

 主人公は貧しさゆえに置屋に売られた少女。厳しい日々の中で全てを失いそうになった時、運命的な出会いが訪れる。それは、立派な身なりをした“会長”と呼ばれる1人の紳士だった。

 彼にもう一度会いたいと願いながら、少女は美しく成長。やがて花街一の芸者“さゆり”として知られるようになる。そして、訪れた会長との再会。しかし、その先には過酷な運命と激動の時代が待ち受けていた。

 主人公を演じたのはチャン・ツィイー。相手役として渡辺謙が出演したことから、日本でも大きな話題となった。ほかにも役所広司、桃井かおり、工藤夕貴らが出演している。音楽はジョン・ウィリアムズが担当。世界的なチェリスト、ヨーヨー・マも参加している。

 BD版には特典として、監督やプロデューサーによるコメンタリを収録。オリジナル・トレーラーも収めている。




■壬生義士伝

壬生義士伝
※画像はDVD版のものです
(C)2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/衛星劇場/カルチュア・パブリッシャーズ/IBC岩手放送

 原作・浅田次郎、監督・滝田洋二郎、音楽・久石譲。中井貴一と佐藤浩市が初共演と、豪華なスタッフ・キャストが参加した作品。

 男の名は吉村貫一郎。幕末の混乱期に、尊王攘夷の名のもと、京都府中守護の名目で結成された新撰組の隊士である。幕府の力が弱まるにつれ、明日をも知れない運命に翻弄される隊士たちの中で、貫一郎はただ一人、異彩を放っていた。名誉を重んじ、死を恐れない武士の世界において、彼は生き残りたいと熱望し金銭を得るために戦った。全ては故郷の妻と子供たちを守るため。

 大義名分、権力、名誉。そんなものはどうでもよかった。愚直なまでに「愛する者のために生きる」。家族だけではない。友、仲間、心を通わせた相手のために貫一郎は生き抜いた。やがて「守銭奴」と彼をさげすんでいた隊士も気付き始める。この男の「義」は、「人としての愛」なのだと。波乱の運命をたどりながらも、見事なまでに純粋に生きた男の物語。

 BD版には特典として、予告編を収録する。




■切腹

切腹
※画像はDVD版のものです
(C)1962 松竹株式会社

 武家社会の虚飾と武士道の残酷性をテーマにした、小林正樹監督の作品。緊迫感みなぎる演出や、ダイナミックな殺陣などが、1963年のカンヌ映画祭で話題となった。出演は仲代達矢、岩下志麻、丹波哲郎、三國連太郎ほか。

 寛永7年。井伊家の屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人が訪れ、庭先を借りての切腹を申し出た。これは、生活に困った武士の当世流のたかりなのである。井伊家の家老は、しばらく前にも同じような申し出をした若い武士のことを思い出した。庭の真中で切腹に臨む半四郎。介錯人に不服を漏らすその口から、意外な事実が吐き出される。そして半四郎の娘婿の悲劇など、次々と人間性を抑圧する武士道社会の虚飾と残酷さが暴かれていった……。



(2011年 1月 26日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]