低価格テレビのバイ・デザインが破産


バイ・デザインの本社所在地にはすでに別の企業が入居していた

 低価格テレビなどを手掛けた株式会社バイ・デザインが破産した。破産管財人も決定した。帝国データバンクなどによれば、1月26日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けたという。

 バイ・デザインは、2003年6月に元デルコンピュータ社長の飯塚克美氏が設立した薄型テレビのベンチャー企業。デザインを日本で行ない、製造は海外の工場に委託する「ファブレス化」や広告宣伝を控えることで、低コスト化を徹底。低価格な薄型テレビを市場展開し、注目を集め、Web直販や量販店、ディスカウントストアなどでの販売を拡大。2006年には売上高73億円(北米18億円、日本55億円)を記録した。

 しかしその後は、大手メーカー製テレビの低価格化などもあり低迷していた。なお、本社には電話はつながらず、編集部で本社所在地を訪れたところ、すでに別の企業が入居していた。


2004年発売の30型液晶テレビ「d3032GJ」。当時の価格は269,800円2007年発売の「LF-4201DAB」

(2011年 2月 1日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]