パイオニア、薄型/省電力AVアンプのシアターシステム

-高効率アンプ採用などで、消費電力を約52%削減


上段がアンプ「VSX-S300」、下段がサブウーファ「S-SLW500」、左右のスピーカーが「S-SL100CR」

 パイオニアは、薄型AVアンプとコンパクトな2.1chスピーカーなど、省電力・省スペースでホームシアターが楽しめるという「Smart theater S300」シリーズなど4機種を発表した。7月中旬発売で、価格はAVアンプの「VSX-S300」が43,500円、2.1chスピーカーセット「S-HSL300」が12,500円。センターとリア用サテライト「S-SL100CR」が3台1組で9,800円、パッシブサブウーファ「S-SLW500」が7,500円。

 薄型テレビ用ラックにも設置できるよう、高さ・奥行きを抑えたAVアンプと、コンパクトなスピーカーを組合せられるシステム。同社は2001年からAVアンプとスピーカーを組み合わせたホームシアターシステムを「Smart theater」として発売しており、「VSX-S300」と「S-HSL300」の組合せは、「Smart theater S300」として訴求していく。

 



■AVアンプ「VSX-S300」

VSX-S300

 HDMIを備え、3D映像やオーディオリターンチャンネルにも対応したAVアンプ。外形寸法435×317×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量4.2kgとコンパクトな筐体が特徴。アンプは高効率のClass Dアンプを採用。新開発の電源と組合せ、ノイズの少ない応答性の良い音を実現したという。また、高効率特性を活かして消費電力を70Wと、従来機種に比べ低減している。待機時消費電力は0.45W(HDMIコントロールOFF時)。

 内蔵アンプは6chで、定格出力は100W(1ch駆動/4Ω時)、最大出力は120W(同)。スピーカーの対応インピーダンスは4~16Ω。周波数特性は10Hz~20kHz。ライン入力のSN比は90dB。

 サラウンドモードに、2.1ch用の「SOUND WING」モードを搭載。このモードに対応した薄型のHVTスピーカー「S-HVH001」と組み合わせることで、「映画や音楽の音に包まれたような心地よい音場空間を作り出せる」としている。そのほか、マルチチャンネル再生時に生じる低音のズレを解消するフェイズコントロール技術も搭載する。

 別売Bluetoothアダプタ「AS-BT200」を接続することで、ワイヤレスでの音楽再生も可能。Bluetooth音声の音質を補正する「S.R AIR(サウンドレトリバーエアー)」も利用できる。

 HDMIは入力が4系統/出力が1系統。そのほかの入力端子は同軸デジタル×1、光デジタル×2、アナログ×2。2.1chプリアウトや、モニター出力(コンポジット)も備える。FM/AMチューナも内蔵。外形寸法は435×317×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.2kg。

 



■ 2.1chスピーカー「S-HSL300」など

 「S-HSL300」は、フロントスピーカーとパッシブサブウーファで構成。VSX-S300と組み合わせることでコンパクトな2.1chシステムとして利用できる。

 「S-SL100CR」は、センター/リア用スピーカーを3台セットにしたもので、上記システムに追加すると5.1chに拡張できる。

2.1chスピーカーのS-HSL300センター/リアスピーカーのS-SL100CRサブウーファのS-SLW500

 「S-HSL300」のフロントスピーカーと、「S-SL100CR」のセンター/リアスピーカーの仕様は共通。ユニットは10cm×7cmのフルレンジで、再生周波数帯域は100Hz~20kHz。最大入力は100W、インピーダンスは8Ω。エンクロージャは密閉型。外形寸法と重量は86.5×85.5×206mm(幅×奥行き×高さ)、0.7㎏。

 「S-HSL300」にも含まれるサブウーファ「S-SLW500」は位相反転式。ウーファユニットは16cm径。再生周波数帯域は35Hz~2kHz。最大入力は100W、インピーダンスは4Ω。外形寸法は435×360×121mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.5kg。



(2011年 6月 15日)

[AV Watch編集部 中林暁]