心斎橋のボーズ国内初・大型路面店を先行体験
-開店の8日はM3復活販売。シアターにこだわり
ボーズ・プレミアムストア心斎橋 |
ボーズは7月8日の11時に、大阪・心斎橋に国内初の大型路面店「ボーズ・プレミアムストア心斎橋」をオープンする。その開店に先立って、7日にマスコミ向けの内覧会が開催された。
同社の直営店は全国の百貨店などの中にセレクトショップを設けているほか、栃木の佐野や、埼玉の入間、静岡の御殿場、神戸、佐賀の鳥栖のアウトレットモールに、大型の「ファクトリーストア」も出店している。
新たにオープンした「ボーズ・プレミアムストア心斎橋」は、心斎橋という大都市の繁華街にありながら、広い面積を持ち、同社コンシューマ向け製品のほぼ全てを体験・購入できるストアなのが特徴。場所は地下鉄御堂筋線/鶴見緑地線の心斎橋駅を下車し、「クリスタ長堀」という地下のショッピングモールの南14番出口を出てすぐ。駅から徒歩3分程度の距離となっている(住所:大阪府大阪市中央区西心斎橋1-1-10 シエロ・アズールビルディング1F/2F)。
ビルの1階、2階がストアで、売場面積は合計76.21坪。ボーズ直営店の中でも最大級の売場面積だという。営業時間は11時~20時までで、定休日は不定休。
地下鉄御堂筋線の2番出口改札を出たところ。ここから右へ向かうと、「クリスタ長堀」という地下のショッピングモールがある | 「クリスタ長堀」を歩き、南14番出口を目指す。写真左の脇道が南14番出口への道だ | 写真左にある地下鉄出口が、南14番出口。エスカレーターを上がり、後ろを振り返ると「ボーズ・プレミアムストア心斎橋」が見える |
■1階
1階はヘッドフォンやイヤフォンなど、パーソナル向け製品を中心に展示。「on-ear headphones」(24,990円)や、「AE2 audio headphones」(18,900円)、独自形状のイヤーピースを採用した「IE2 audio headphones」(12,600円)、ノイズキャンセリングの「QuietComfort 15」(39,900円)などが用意されており、試聴も可能。持参のプレーヤーで聴く事もできる。
さらにPCも用意され、M2(Computer MusicMonitor/39,480円)などのアクティブスピーカーや、一体型の「Wave music system with multi-CD changer」(99,750円)なども、実際に音を出したり、操作を確かめる事が可能だ。
1階にはパーソナル向け製品を用意 | 、独自形状のイヤーピースを採用した「IE2 audio headphones」 | 「QuietComfort 15」も試聴可能 |
1階のデザインは「これまでにない斬新でソリッドなデザイン」(ボーズ)を取り入れたというもので、吸音材のような独特の形状を持った壁や、製品が置かれている机の形状も印象に残る。
また、入り口には開店初日の7月8日11時から、20台限定で再発売される、人気のアクティブスピーカー「M3(Micro MusicMonitor/ペア49,980円)」が展示されている。なお、販売されるのはブラックモデルのみで、1人1セットまでとなる。
アクティブスピーカーや一体型オーディオシステムも、実際に音を出して確かめる事ができる |
「これまでにない斬新でソリッドなデザイン」(ボーズ)を取り入れたという1階 | ストアの入り口にM3を発見 | ブラックモデルが7月8日11時から、20台限定で再発売 |
■2階
2階に上がると、木が多用された落ち着いた雰囲気に変化。ホームシアターをメインとしたゾーンで、個室も2つ用意。V25やV35といった、Lifestyleシリーズのサラウンドが、家と同じような環境で試聴できるようになっている。
2階に上がったところ | 個室の試聴室も用意されている |
ユニークなのは、歴代の名機を展示し、ボーズの歴史も紹介されている事。1966年に作られた、初代モデル「2201」(22個のユニットを持つ8分の1球面体スピーカー)も展示されているほか、製品の内部も見る事ができる。
初代モデル「2201」 | 製品の内部も見る事ができる |
ゲーム機と組み合わせた展示も用意されている |
2階の目玉はシアタールーム。ディスプレイ一体型ホームシアターシステム「VideoWave entertainment system」が用意されている。「VideoWave entertainment system」は、46型のフルHD液晶ディスプレイ(チューナ非搭載)と、コンソールユニット、iPod用Dock、クリックパッドリモコンをセットにしたシステム。
VideoWave entertainment system | 側面。この内部に「PhaseGuide sound radiator technology」を使ったツイータが入っている | 接続した機器を一括で操作できるクリックパッドリモコン |
詳細は既報の通りだが、ディスプレイ単体でサラウンド再生ができるのが特徴。ウーファ6個、ミッドレンジ7個、ツイータ3個で16個のユニットを内蔵。総延長1.9mのウェーブガイドを背面に設けることで重低音の再生を可能にするほか、「PhaseGuide sound radiator technology」と呼ばれる、ツイータから放出された高域音を指向性の鋭いビームのような状態で放出する機構を搭載。音を壁などに反射させる事で、ディスプレイ単体から、広がりのある音場や、筐体よりも大幅に外側に定位する音像などを実現している。
シアタールーム内では、この特徴を紹介するデモを実施。同製品のマスコミ向け発表会で行なわれたデモと同じものだが、室内に入るとセンターやフロント、サブウーファが隠れていると思われる黒い布が存在する。デモがスタートすると、背中や頭上、左右など、様々な場所から音がするが、実際は黒い布の下には何も無く、「全てディスプレイから出ている音でした」というサプライズを含んだデモ。“タネ”がわかっっていても驚かされる定位の良さなので、一度体験して欲しい。なお、オープン当日は同シアターシステムを体験した先着500人に、プレミアムグッズもプレゼントするという。
「VideoWave entertainment system」を備えたシアタールーム | デモの様子。黒い布の下にスピーカーがあるようだが…… | 実際は何も無く、ディスプレイから全ての音が出ていたという内容。同社らしいサプライズデモだ |
「VideoWave entertainment system」は682,500円と高価だが、46型ディスプレイとシアターシステム、様々な機器の操作を1つのリモコンに集約できる「クリックパッドリモコン」などを統合したシステムになっているのが特徴。価格には送料と設置サービスも含まれている。
また、2階にはホームシアターの導入に関しての相談ができるスタッフが常駐。Lifestyleシステムを購入した場合、別途費用は必要だが、システムの自宅への設置を依頼する事も可能となっている。
ボーズの広報担当・清水将氏 |
広報担当の清水将氏は、「ボーズ・プレミアムストア心斎橋」が訴求するターゲット層について「若い人からお年寄りまで、オールターゲット。どなたにでも様々なボーズの製品を“体験”していただける場所にしていきたい」という。
店舗の特徴としては、2階にシアタールームを用意するなど、ホームシアターの提案に注力している事を挙げ、「最高のおもてなしとソリューションを、驚きと感動のデモを通じてご提供します。ライフスタイルに合わせた製品の提案もさせていただきますので、お気軽にご相談ください」と語る。
(2011年 7月 7日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]