プレステゲームが遊べる「Xperia PLAY」、TGSで披露

中央左がソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの金子克之マーケティング部統括部長、右がSCEの第2事業部PSS部杉本滋課長

　ソニーエリクソンは15日、NTTドコモから発売する、ゲーム操作用ボタンを備え、PlayStation Certified認定を取得したスマートフォン「Xperia PLAY SO-01D」の発表会を、東京ゲームショウの会場で開催した。発売は10月～11月を予定しており、10月中旬以降に全国のドコモショップで予約受付を開始する。

　Android 2.3を搭載したスマートフォンで、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のPlayStation Certified認定を取得しているのが特徴。初代プレイステーション(PS1)のゲームソフトなどをAndroid端末に提供する「PlayStation Suite」に対応する端末で、スライド型筐体にゲーム用の操作ボタンやタッチパッドを装備。プレイステーションのゲームが快適に遊べるという認定が「PlayStation Certified」となる。

スライド式筐体を採用した「Xperia PLAY SO-01D」

　ディスプレイは4型/854×480ドットでマルチタッチに対応。512MBのメモリを内蔵するほか、micorSDカードスロットを装備し、最高32GBまでのカードに対応。プロセッサはSnapdragon MSM8255 1GHzで、Adreno 205 GPUも搭載する。GPSやIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetoothなども内蔵。テザリングにも対応する。詳細は14日の記事を参照のこと。

■豊富なゲームラインナップ

ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの金子克之マーケティング部統括部長

　ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの金子克之マーケティング部統括部長は、世界で初めてPlayStation Certifiedに対応したスマートフォンとして、操作性にこだわった事を説明。さらに、「豊富なゲームラインナップも魅力の1つ」と語り、PlayStation Certified端末向けにオープンするPS Storeにおいて「初代プレイステーションの名作タイトルを多数ご用意していただく予定。それ以外にも、ゲームキーパッド対応のゲームソフトをGMO、ゲームロフトのご協力を頂き、沢山のラインナップを揃える事ができた」という。

　実際のプレイの流れも紹介。Xperia PLAYにPS Storeにアクセスするアイコンが用意されており、ここからゲームソフトを購入。ゲームを管理するための専用アプリ「PlayStation pocket」が用意されており、プリインストールゲームを含めた、入手済みのPlayStation Certifiedデバイス対応ゲームが全て表示され、ここからゲームの起動が可能。「最近プレイしたゲーム」、「最近追加したゲーム」といった表示方法も選べる。

　さらに、PlayStation Store以外で入手したゲームを一覧表示する「Xperia PLAY Game Launcher」というアプリも用意。GAMEキーパッドに対応したオススメゲームが表示され、選択するとAndroidマーケットにアクセスし、購入できる。入手したゲームは同アプリで一覧表示が可能。オススメゲームは定期的に更新される。

「Xperia Play」からPS Storeにアクセス	ダウンロードしたゲームを管理する専用アプリ「PlayStation pocket」	「Xperia PLAY Game Launcher」

　なお、現在のところ、Xperia PLAYの発売日近辺で、キーパッド対応のゲームは約50タイトル以上出揃うという。

　PS Storeにおける、具体的なゲームのラインナップについては、SCEの第2事業部PSS部杉本滋課長が説明。まず、端末に同社が提供するのは、「クラッシュ・バンディクー」と「みんなのGOLF 2」の2タイトル。「今から10年以上前のゲームですが、スムーズな操作性、プレイステーションならではのゲーム性を堪能していただけるはず」杉本氏という。

　PS Storeで販売するタイトルは、端末のローンチ時期に「アークザラッド」、「sai」,「ワイルドアームズ」、「ポポロクロイス物語」、「I.Q」など。なお、ゲームショーではプリインストールタイトルに加え、「sai」や「I.Q」、「フィロソマ」と言ったゲームが、Xperia PLAYで体験できるようになっている。

現在のところ、Xperia PLAYの発売日近辺で、キーパッド対応のゲームは約50タイトル以上出揃う	PS Storeにおける、ローンチ時期のタイトル予定	SCEの第2事業部PSS部杉本滋課長

　さらに杉本氏は特別企画として、期間中にStoreに登録すると、「ロコロコ ミッドナイトカーニバル」というソフトが無料でダウンロードできる事を発表。同ソフトは「傑作選」と名付けられた特別版で、Xperiaに向けてアレンジされたものになるという。杉本氏は「Storeのラインナップはさらに充実させていくので、期待して欲しい」と締めくくった。

　金子氏は、独自調査の結果、スマートフォンにおいて、電話、メール、Webブラウジングに継いで、ゲームは4番目に高い利用頻度になっているという。「現在スマートフォンは、最も成長著しいセグメントであり、より多くの人がスマートフォンを購入し、それでゲームも楽しみたいと考えており、そうしたユーザー層自体が拡大している」と分析。

　さらに「Xperia PLAYと、それに最適化したゲームコンテンツが揃うことで、手軽に、より快適なゲームという新しい市場の創造、ユーザー層の開拓に貢献できるのではないかと考えている」と語った後、モデル名にちなみ「READY TO PLAY?」と会場に呼びかけ、スタッフ達が「Yes!」と返答。発表会は幕を閉じた。

ゲームショウのXperiaブースでの展示