ベンキュー、ゲーム向け画質の24/21.5型フルHD液晶

-新VAパネル搭載の高コントラスト機も発売予定


24型「RL2450H」(右)と21.5型「RL2240H」(左)

 ベンキュージャパンは13日、液晶ディスプレイの新製品発表会を開催。ゲーム向け映像モードを備えた24型/21.5型のフルHD液晶ディスプレイを12月23日に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24型「RL2450H」(ブラック)が25,800円前後、21.5型「RL2240H」(ホワイト)が19,800円前後。

 また、会場には12月末~2012年1月に発売予定のモデル「VW2424」も参考出品した。新世代のVAパネルを搭載し、コントラスト比5,000:1を実現したことが特徴。価格は未定。



■ 戦略ゲーム向け画質「RTSモード」搭載の2モデル

 「RL2450H」と「RL2240H」は、1,920×1,080ドットのTNパネルを搭載した24型/21.5型の液晶ディスプレイ。

 特徴は、StarCraft2などのRTSゲーム(リアルタイムストラテジー/戦略ゲーム)向けにプリセットした画質の「RTSモード」を搭載したこと。プロゲームチームの協力を得て、明るさ/コントラスト/シャープネス/色合いなどをRTSゲーム向けに最適化。暗い部分にいる敵も見えやすくなるという。さらに、Black eQualizerカラーエンジン技術も採用。ゲーム内の見えにくい暗所や、明るすぎる部分などの輪郭や明るさを改善している。なお、120Hz駆動には非対応。

 画面サイズや本体カラー、デザイン以外の仕様はほぼ共通で、輝度は250cd/m2、コントラスト比は1,000:1で、コントラスト拡張のDCR機能利用時は1,200万:1。バックライトはLED。応答速度は5msで、高速応答技術のAMAにより中間階調領域では2msを実現する。視野角は上下160度/左右170度。


24型の「RL2450H」RTSモードやBlacke Qualizerの採用で、暗い場所の敵なども見やすいという。左はBlacke Qualizerが0(最小)、右が20(最大)の状態

 ゲーム向け機能として、表示サイズを簡単に切り替えられる「ディスプレイモード」も搭載。21.5型モデルは17型(4:3)、19型(4:3)、19型ワイド(16:10)、21.5型ワイド(16:9)に対応し、24型モデルは、22型ワイド(16:10)、23型ワイド(16:9)、24型ワイド(16:9)にも切り替えられる。

 独自の映像処理技術「Senseye3」を搭載し、コントラストやカラーマネージメント、シャープネス強化などの処理を行なう。画質モードはスタンダード/ムービー/フォト/sRGB/Game/Ecoの6種類を用意する。

 入力はHDMIとDVI-D、アナログRGB(D-Sub 15ピン)が各1系統。ヘッドフォン出力も備える。なお、音声入力やスピーカーは搭載しない。

 消費電力は、24型が33W/27W/20W(最大/標準/エコ)で、21.5型が30W/24W/20W(同)。外形寸法と重量は、24型が650×134×420mm(幅×奥行き×高さ)、約4.8kg、21.5型が525×183×400.95mm(同)、約3.2kg。チルトも可能で、24型は上15度/下5度、21.5型は上20度/下5度となる。

21.5型「RL2240H」24型の背面21.5型の背面


■ 新VAパネル搭載の24型も発売予定

参考展示の「VW2424H」

 参考展示された「VW2424H」は、映画鑑賞などの利用を想定した24型フルHDモデル。透過率を改善したAUO製の新世代VAパネルを搭載し、コントラスト比を5,000:1に向上。コントラスト拡張のDCR機能利用時は2,000万:1を実現している。バックライトはLED。

 入力はHDMIとDVI-D、アナログRGB(D-Sub 15ピン)を搭載。応答速度は16ms(G to G 6ms)。

 会場には既発表のモデルも展示。12月中旬発売予定のゲーム向け120Hz対応モデル「XL2420T」(オープンプライス/店頭予想価格は44,800円前後)や、10月より発売したシアター向け液晶「EW2730V」(同42,800円前後)が出展されていた。


「VW2424H」の背面ゲーム向けの120Hz対応ハイエンドモデル「XL2420T」シアター向け液晶「EW2730V」


(2011年 12月 13日)

[AV Watch編集部 中林暁]