日立、薄型テレビ国内生産終了。事業再編

-営業主体の事業体制に


S-LED採用のWooo「L46-S08」

 日立製作所は、2012年度より薄型テレビ事業の事業統括機能を日立コンシューマエレクトロニクス(日立CE)から、日立100%子会社で家電製品の販売などを担当している日立コンシューマ・マーケティング(日立CM)に移管することを決定。これに伴い国内の薄型テレビ生産からも撤退する。

 薄型テレビ事業を日立CEから、日立ブランド家電製品全般の販売会社である日立CMグループに移管。移管は4月1日から開始し、9月末までに完了予定。これまで日立CEが担当していた、事業戦略や製品企画などの機能が日立CMに移管され、営業主導型の運営体制となる。

 薄型テレビ事業に携わる日立CEの従業員は、日立CMをはじめ、日立CEの新規事業や日立グループ内外での活用を図る。また、日立CEは引き続き薄型テレビや映像機器向けの技術開発を行ない、日立CMは日立CEが開発した成果を薄型テレビに活用するとともに、最終組み立て工程については外部委託を徹底し、薄型テレビ事業の安定的な事業基盤を構築するという。

 これに伴い、一部日本国内で行なってきた薄型テレビ生産からも撤退。2011年度は機種数で約8割が外部調達、約2割が国内生産であったが、9月末までに国内生産を停止し、全数外部調達に切り替える。これまで薄型テレビを生産してきた日立情映テックは、基板実装技術や光学プラスチック成型技術などの生産技術を活用し、日立グループ内外の製品を受託生産していく。


(2012年 1月 23日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]