SCE、PS Vitaで今夏初代プレステソフトに対応

-PS3/Vita連携強化。HTCがPSソフト対応スマホへ


 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、ゲーム関連イベント「E3」のプレスカンファレンスで、今夏にPlayStation Vita(PS Vita)のソフトウェアアップデートを実施し、初代「プレイステーション(PS)」規格のソフトウェアに対応することなどを発表した。

Cross platform featureのCross-Controller

 PS VitaのPSソフトウェア対応により、Vitaの5インチ有機ELディスプレイ上で「ファイナルファンタジーVII インターナショナル」、「BIO HAZARD DIRECTOR'S CUT」、「クラッシュ・バンディクー」などのタイトルをプレイ可能になる。

 また、PlayStation 3(PS3)とPS Vitaの両プラットフォーム連携を実現する「cross platform feature」の展開を加速。PS3とPS Vitaのユーザーがゲームの協力プレイなどを楽しめる「Cross-Play」などの機能に対応したソフトウェアを順次発売する。cross platform featureの主な機能は以下のとおり。

  • Cross-Play
    PS3とPS Vitaのユーザーがゲームの協力プレイなどを楽しめる
  • Cross-Controller
    VitaをPS3用コントローラとして使用し、Vitaのタッチスクリーン/タッチパッド、カメラなどを使ったPS3プレイを楽しめる
  • Cross-Save
    PS3とPS Vitaのセーブデータを両プラットフォーム間で共有。PS3ゲームの続きを、外出先のPS Vitaで継続的にプレイ可能に
  • Cross-Goods
    購入済みダウンロードコンテンツやユーザー個人が作成したコンテンツを、PS3およびPS Vitaで楽しめる機能
  • Remote Play
    PS Vitaを使って、離れたところにあるPS3を遠隔操作し、PS3内のゲームやビデオなどをPS Vita上で楽しめる
PSSはPlayStation Mobileに

 Androidなどのオープンシステム上で、PSソフトウェアを提供可能にする「PlayStation Suite(PSS)」については、名称をPlayStation Mobileに変更。2012年後半の提供開始を目指しているが、新たなパートナーとして台湾HTCが参加し、Android OS搭載のモバイル端末でPlayStation Mobileを提供していく。

 HTCのチーフプロダクトオフィサー小寺康司氏は、「HTCは、常に革新的なユーザー体験を携帯端末で実現することを目指しており、HTC Oneシリーズをお使いの世界中の皆様に、SCEが提供する没入感のあるゲームの世界がもたらす感動的なエンタテインメント体験を新たにお届けする」とコメントしている。



(2012年 6月 5日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]