独ショット、スマホなどのタッチパネル向け非光沢ガラス

上は一般的なカバーガラス、中央と下はXensation Cover AGで、上が光沢度90、下が光沢度60

　独ショット(SCHOTT)は6日(現地時間)、世界初とするアンチグレア(非光沢)仕様の高強度カバーガラス「Xensation Cover AG(Anti-Glare)」を発表した。スマートフォンやタブレットなどの利用を想定している。光沢度60と90の2種類を標準としており、要件に合わせて光沢度のカスタマイズにも対応するという。

　同社は、2011年10月に静電容量方式タッチパネルカバーガラス「Xensation Cover」を発表。優れた表面品質と耐擦傷性、高強度を特徴としており、これをタッチパネルに採用した携帯端末は、2012年第3四半期中にも発売される見込み。

　今回発表されたのは、そのXensation Coverにアンチグレア処理を施したもので、太陽光や強い照明で高解像度画面が見えにくくなることを防ぐという。

　ガラス表面処理専門のベルリナー・グラスがXensation Cover用に開発した特殊エッチング加工技術を採用し、ガラスの表面構造をイオンレベルで精密に制御する量産技術を確立。これまで超高強度ガラスでは不可能だった均質な構造が実現したという。