Apple Lossless/DSD再生対応の「Integra」9ch AVアンプ
-オンキヨー「DTR-70.4」。デジタルクロスオーバーも
DTR-70.4 |
オンキヨーは、カスタムインストール向け「Integra」シリーズの9ch AVアンプ「DTR-70.4」を8月上旬に発売する。価格は262,500円。
定格180W×9ch(6Ω)、最大250W×9ch(同)のAVアンプ。DLNA 1.5対応のネットワーク再生機能を備え、DSDやApple Lossless、FLAC、WAV、Ogg Vorbis、AAC、リニアPCM(WAV)、ドルビーTrueHDの楽曲ファイルが再生可能。radiko.jpや、vTuner、AUPEO! にも対応する。USBを備え、USBメモリやiPhone/iPodとデジタル接続して高音質に再生可能。
HDMIは入力が9系統(うち1系統は前面)、出力2系統。MHL(Mobile High-defi nition Link)や、InstaPrevueに対応したことが特徴。MHL対応スマートフォンの映像を入力/コントロールできるほか、AVアンプにHDMI接続されているAV機器などの再生映像を子画面でプレビューできる。
Marvellの「Qdeo」技術を採用し、最大4Kへのアップスケーリングにも対応。また、ビデオプロセッサの「HQV Vida VHD1900」も搭載し、SD映像をHDに高画質変換できるという。そのほか、最適なビデオ性能を引き出すというISF(Imaging Science Foundation)ビデオ調整機能も採用。
3段インバーテッドダーリントン回路や「オプティマムゲイン・ボリューム」回路などの高音質化技術を搭載。THX Ultra2 Plusにも準拠している。デジタルノイズを除去する独自の回路技術「VLSC」も全チャンネルに搭載。DACはTI/バーブラウンの24bit/192kHz対応「PCM1796」を7基使用。32bit DSPも内蔵している。
サウンドモードは、高さ表現も可能なDolby Pro Logic IIzやAudyssey DSX、DTS Neo:Xにも対応。そのほか、高音域が強調された劇場用のサウンドを家庭用で適切なバランスに補正するというTHX Re-EQ機能や、圧縮音源を補正する「ミュージックオプティマイザー」や、音声と映像のズレを補正する「AVシンクコントロール」機能、正確なクロック波形を作り出してデジタル信号のゆらぎを排除する「PLL方式ジッタークリーナー」などを備える。付属の測定用マイクを使ったスピーカーセットアップには「Audyssey MultEQ XT32」を採用。小音量でもサラウンドを楽しめるAudyssey Dynamic EQ機能や、コンテンツの音量差を自動調整するDolby Volumeも採用する。
背面 |
デジタルプロセッシングクロスオーバーネットワーク機能も搭載。これにより、ネットワークを持たないスピーカーと接続した際に、スピーカーの持つクロスオーバー周波数に近い帯域で高域/低域をデジタル分割して再生可能。クロスオーバー周波数付近の重なりが少ない再生が行なえる。
HDMI以外の入力は映像がコンポーネント×2、コンポジット×5、音声が同軸デジタル×2、光デジタル×3、アナログ×8。出力は映像がコンポーネント×1、コンポジット×2(MONITOR/ZONE 2)、音声がアナログ(RCA 2ch)×3(ZONE 2/3/4)、アナログ11ch×1。サブウーファプリアウトは4系統。そのほか、RS-232やRI、12Vトリガー、Ethernetなどを装備する。USBは2系統。スピーカー適応インピーダンスは4Ω~16Ωまたは6Ω~16Ω。
AM/FMチューナも内蔵。消費電力は750W、待機時0.1W(ネットワークコントロール有効時は13W)。外形寸法は435×455×198.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は24.5kg。
(2012年 8月 10日)
[AV Watch編集部 中林暁]