nasne発売開始。Ver.1.5アップデートやVAIO連携も

nasne(ナスネ)「CECH-ZNR1J」

　ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は30日、地上/BS/110度CSデジタル放送対応レコーダ兼メディアストレージ「nasne(ナスネ)」を発売開始した。同日に本体ソフトウェアのVer.1.50アップデートも開始し、あわせてPlayStation 3(PS3)やSony Tabletなどの連携用アプリも提供開始し、多くの機器でnasne連携に対応した。

　nasne(CECH-ZNR1J)は、500GBのHDDと、地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載したネットワークレコーダ/ストレージ。録画機として単体で動作するが、映像出力端子を備えておらず、操作や映像出力にはホームネットワーク環境が必要となる。

　現時点での操作/映像出力クライアントは、PS3と、PC(VAIO)、Sony Tabletで、後日PlayStation VitaやXperiaに対応予定。30日にはPS3用のnasne番組視聴/管理アプリ「torne」がVer.4.10にアップデートされたほか、VAIO用のアプリ「VAIO TV With nasne 1.0ベータ」、Sony Tablet用の管理アプリ「RECOPLA」(ベータ)などがアップデートされ、それぞれの機器でnasneで受信中の番組視聴や録画番組の再生が可能となった。

■ nasne Ver.1.50

nasne Homeからアップデート

　nasneはVer.1.50にアップデートし、新たにメディアサーバー機能を追加。DLNA対応のNAS(LAN HDD)として、nasneに保存した画像/音楽/ビデオなどのプライベートコンテンツを、DLNAクライアント機器に配信できるようになった。

　また、nasneのシステムソフトウェアのアップデートがあるときに、DLNAクライアント機器に表示されるnasneアイコンにお知らせを表示するほか、DLNAクライアント機器に表示されるnasneアイコンを「リアル茄子」を含む25種類のアイコンから選べるようにした。

　設定などを行なう「nasne HOME」画面には、nasneにアクセスする機器の管理機能を追加し、最終アクセス日時や起動している機器などを表示。また、nasne HOMEのスマートフォン表示にも対応した。PCやスマートフォン、タブレットからnasneへの録画予約などを行なう「Gガイド・テレビ王国 CHAN-TORU」の登録も簡単に行なえるようにした。

　そのほか、データベースの手動更新や、nasne HOMEにおけるアンテナレベル確認に対応。ヘルプの表示改善や、スカパー! e2とWOWOWの加入申し込みを手軽に行なえるメニューを追加した。

■ torne 4.1

torne 4.1

　PS3用地上デジタルチューナやnasneで利用できる録画/視聴アプリ「torne」もVer.4.10にアップデートされた。新たにPlayStation Vitaや、PSPgoを含むPSPにPS3経由でnasneの録画番組が書出可能になる。また、PS Storeで販売されている有料パッケージ購入で、ウォークマンやnav-uへの番組書き出しにも対応する。

■ RECOPLA

　RECOPLA(レコプラ)は、Androidタブレットで使用できるソニーBDレコーダやnasne向けのアプリケーション。複数のBDレコーダやnasneに録画した番組を、まとめて検索/削除/再生操作ができる。

RECOPLA	nasneを登録

　ベータ版扱いのアプリとなるが、Google Playで提供。30日に公開された最新バージョンで、nasneに対応した。なお、ソニー製BDレコーダやBRAVIAではSony Tablet以外のタブレットからもRECOPLAを扱えるが、nasneの場合はSony TabletのみがRECOPLA対応となる。

■ VAIO TV with nasne

VAIO TV with nasne。番組表

　nasneで受信中の番組や、録画番組をVAIOでストリーミング視聴できるほか、番組表表示や録画予約などの操作が可能なアプリケーション。ホームネットワーク上に最大8台までのnasneを登録し、8チャンネル同時録画が可能。

　nasneの録画番組のダビングにも対応し、nasneからVAIOのHDD/SSDにダビングした後、BD/DVDへの書き出しも可能となる。なお、3倍モードで録画した番組はDVDに書き出せず、CSデジタルのSD放送を3倍モード録画した場合はBDに書き出せない。対応機種は、AtomとシングルコアCPU搭載機を除く、Windows 7以降のVAIOで、同社Webサイトで案内している