カナルワークス、カスタムイヤモニターの業務用モデル
ボーカル/エンジニア用など6種類。2台セットも
完成品のサンプル |
カナルワークスは、バランスド・アーマチュアドライバを搭載したカスタムインイヤーモニターの業務向けモデルを11月22日より発売する。ユニット数などが異なる基本モデル6製品に加え、同製品にバックアップを加えた2台セット「TWINモデル」も用意。計12モデルをラインナップする。価格は基本モデルが51,800円~101,800円、2台セットが92,800円~182,800円。購入には耳型(インプレッション)の採取が必要で、完全受注生産。同社への直接申し込み、または直販サイトで購入できる。
これまで同社はコンシューマを中心に販売してきたが、業務用に使われるケースも増えてきたことから、ラインナップやサポート体制を見直し、業務用も展開。既存のコンシューマモデルをベースとしながら、現場でより使いやすいオプション仕様を用意する。さらに、現場での不慮のトラブルに対処するためにバックアップ込みの2台セットもラインナップする。
型番 | 仕様 | 価格 |
CW-M01P | フルレンジ シングルドライバ | 51,800円 |
CW-M05QD | フルレンジ 4ドライバ | 101,800円 |
CW-M10 | 2ウェイ2ドライバ | 71,800円 |
CW-M11 | 2ウェイ3ドライバ | 76,800円 |
CW-M31 | 3ウェイ4ドライバ | 91,800円 |
CW-M51 | 3ウェイ6ドライバ | 101,800円 |
CW-M01P/TWIN | CW-M01P×2台 | 92,800円 |
CW-M05QD/TWIN | CW-M05QD×2台 | 182,800円 |
CW-M10/TWIN | CW-M10×2台 | 128,800円 |
CW-M11/TWIN | CW-M11×2台 | 137,800円 |
CW-M31/TWIN | CW-M31×2台 | 164,800円 |
CW-M51/TWIN | CW-M51×2台 | 182,800円 |
基本モデルのセット内容 | バックアップ付きTWINモデルの内容 |
いずれのモデルも、ボーカル用やエンジニアリング用など、用途に合わせてシェル(イヤフォン本体)の仕様を選択可能。また、ケーブルを衣装に固定するクリップは2個を標準付属とし、襟元、ワイヤレスレシーバ近くにしっかり固定できるようにした。ハードケースにはカメラや計測機器などの運搬用ケースなどに用いられている米Pelican Products製。ソフトケースも付属し、併用することで、過酷なツアー移動の振動や衝撃からイヤモニターを守るという。
2台セットのTWINモデルは、基本モデルを2台購入するのと比べ安価に購入可能。ステージ衣装に合わせてフェイスプレートカラーやスペシャルフィニッシュを変えて使い分けることや、交互に使用して耐用期間を延ばすといったことが可能。ハードケースは同じくPelican Products製で、2台まとめて収納できる大型タイプを採用している。
いずれも、ケーブルはコネクタ着脱式で、交換可能。コネクタ部分にはメモリーワイヤーを内蔵し、耳へのフィット感を高めている。ステレオミニプラグはノイトリック製。ケーブル素材には標準として通常の3倍の高耐久性を持つという20芯撚り線OFCワイヤーを使用している。標準ケーブル以外にも、耐久性は保ちつつステージなどでより目立ちにくくしたスリムケーブルも用意する。
21色から選択可能。耳型を採って制作するため、完全受注生産となる |
「CW-M01P」は小型のバランスドアーマチュアドライバ1基ながら、カスタムシェル化することで、鼓膜にダイレクトに音楽信号を伝えられることが特徴。フルレンジのナチュラルな音質と手ごろな価格により、さまざまな現場での利用を想定している。
「CW-M05QD」は、フルレンジドライバを4基搭載し、ナチュラルなサウンドとワイドレンジを両立。シングルドライバと比較して、腰のある低音と低歪みを実現し、繊細なアコースティック楽器のニュアンスを再現するという。
「CW-M10」は、パワフルで腰のある低音が特徴の2ウェイ2ドライバモデル。超大型ドライバにより、「ノリのある再生音がステージのパフォーマンスを盛り上げる」としている。
「CW-M11」は、高域用ドライバを1基、低域用ドライバを2基搭載したモデルで、ハイスピードで解像度の高い再生音を実現。「耳当たりの良い高域が長時間のモニタリングでもストレスを抑え、ニュートラルなチューニングでさまざまな現場に対応できる」としている。
「CW-M31」は、CW-M11に、低域用の大型ドライバを追加した3ウェイ4ドライバ構成。ボーカルのコンプの掛かり具合や、エフェクトの掛かり具合が良く聴きとれるという。また、長時間のモニタリングでもストレスを抑えるという。
「CW-M51」は、高域/中域/低域にドライバを各2基搭載した6ドライバ構成とすることで、ダイナミックレンジの広い再生を実現。ニュートラルでワイドレンジなチューニングにより、より多くの情報を緻密にモニタリングできるという。「ステージワークからエンジニアリングまで幅広くお使いいただける」としている。
本体の色は21色のカラーバリエーションから選択可能。CW-M01Pについては、本体の色はクリアのみだが、装着時に露出するフェイスプレートは好みに合わせて選択できる。さらに、プレート部の有料オプションとして、リアルカーボンプレートやメタルプレート、ラインストーン、オリジナルエンブレム製作、プリントアートワークなども用意する。
型番 | CW-M01P | CW-M05QD | CW-M10 | CW-M11 | CW-M31 | CW-M51 |
価格 | 51,800円 | 101,800円 | 71,800円 | 76,800円 | 91,800円 | 101,800円 |
形式 | フルレンジ | フルレンジ | 2ウェイ | 2ウェイ | 3ウェイ | 3ウェイ |
ドライバ数 | 1 | 4 | 2 | 3 | 4 | 6 |
低域用 | - | - | 1 | 2 | 1 | 2 |
中域用 | - | - | - | - | 2 | 2 |
高域用 | - | - | 1 | 1 | 1 | 2 |
フルレンジ | 1 | 4 | - | - | - | - |
インピーダンス | 42Ω | 24Ω | 17Ω | 34Ω | 19Ω | 25Ω |
感度 | 106dB | 105dB | 110dB | 110dB | 112dB | 103dB |
ケーブル長 | 115cm(標準)、230cm(オプション) | |||||
プラグ | ステレオミニプラグ(L型またはストレート) | |||||
付属品 | ハードケース、ソフトケース、ワックスクリーニングツール、クリーニングクロス、クリップ(2個) | |||||
音質の特徴 | ||||||
低域増強 | - | - | ○ | - | ○ | - |
ニュートラル | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ |
ダイナミック | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
ナチュラル | ○ | ○ | - | - | - | - |
ワイドレンジ | - | ○ | - | - | - | ○ |
型番 | CW-M01P/TWIN | CW-M05QD/TWIN | CW-M10/TWIN | CW-M11/TWIN | CW-M31/TWIN | CW-M51/TWIN |
価格 | 92,800円 | 182,800円 | 128,800円 | 137,800円 | 164,800円 | 182,800円 |
付属品 | ハードケース(大型)、ソフトケース(2個)、ワックスクリーニングツール、クリーニングクロス、クリップ(4個) |
(2012年 11月 12日)
[AV Watch編集部 中林暁]