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MPEG LA、Google「VP8」関連の特許をライセンス。WebM動画普及に後押し

 MPEG LAは米国時間の7日、Googleの動画コーデック「VP8」に使われている特許技術についてライセンスを付与すると発表した。

 VP8は、Googleが推進するWeb用動画フォーマット「WebM」に用いられている動画コーデック。VP8とそれ以前のバージョンのVPxコーデックに使われている特許技術は11の権利者が保有しており、これをMPEG LAがGoogleにライセンスする契約を締結した。Googleは、これらの技術を同社が利用するほか、他のVP8利用者にサブライセンスすることも可能になる。これにより、今後MPEG LAはVP8パテントプールに関する取り組みを終了する見込み。

 GoogleのAllen Lo副法務顧問は、今回の合意について「VP8をWeb動画として広く普及させるための重大なマイルストーン」とコメントしている。

 WebMは、Googleが2010年よりプロジェクトを立ち上げた、ロイヤリティフリーのWeb用動画フォーマット。'09年に買収したOn2 TechnologiesのVP8動画コーデックと、Ogg Vorbisに使われているオープンソースのVorbis音声コーデックを用いている。

(中林暁)