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JVC、ビデオカメラ「GY-HM650」でストリーミング対応

Ver.2.0を5月提供。HM650/600で低レートAVCHD対応も

GY-HM650

 JVCケンウッドは、JVCブランドの業務用HDビデオカメラ「GY-HM650」、「GY-HM600」の本体ファームウェアVer.2.0を5月中旬より提供開始する。同ファームウェアにより、AVCHDの低ビットレートモード(9Mbps、5Mbps)が追加されるほか、上位機のGY-HM650では、UDP/TCPのストリーミング機能が追加されるなど大幅な機能強化が図られる。

 GY-HM650には新たにUDP/TCPのストリーミング機能を追加。背面のUSB経由で端子に市販のネットワークアダプタを接続することで、ストリーミング出力が可能となる。画像処理エンジン「FALCONBRID」によりストリーミング配信を行ない、ビットレートも最大5Mbps(HD)から0.8Mbps(SD)までが選択できる。

 また、HM650では、FTPクライアント機能を使ったファイル転送中でも映像記録が可能となるほか、FTPS/FTPES/SFTPを用いたセキュリティ強化した転送が可能となる。PCやタブレットを用いたカメラコントロールも強化し、リモートビューイングや、REC/PAUSE、ズーム操作のほか、新たに「カメラ設定メニュー」のアイリス、フォーカス、ゲイン、シャッタースピード、ホワイトバランスなどの調整が行なえる。さらに、Web転送用フォーマットとして、MPEG-4 AVC/H.264(MOV)の「3Mbps、940×540/30p、25p、24p」モードが追加される。

 HM650/HM600の共通のアップデートとして、AVCHDフォーマットに9Mbpsと5Mbpsの低ビットレートモード(1,440×1,080ドット/60i)を追加。また、AVCHDでのバックアップ記録(2枚のSDカードを用い、一枚はREC/PAUSE記録、もう一枚はベタ撮り)や、本体内でのクリップトリミングも追加。その他、液晶モニターとLCOSビューファインダー内での拡大フォーカス機能(HDモード時)や、フロントRECボタンへの機能割り当て(REC/ホワイトバランス/なし)にも対応する。

 いずれも業界最高という光学23倍(F1.6-3.0、35mm換算29m~667mm)の新開発FUJINONワイドズームレンズを搭載し、オート/マニュアル切替スイッチやフォーカス/ズーム/アイリス調整用の独立リング、光学手ブレ補正を装備。撮像素子は、220万画素1/3型CMOSセンサーで、映像エンジンは独自の「FALCONBIRD」。MPEG-2 Long GOPとAVCHDを選択可能となっている。GY-HM650は35Mbpsでの記録やHD撮影時のProxyファイル(480×270ドット)作成にも対応するほか、USBホスト端子を介した、無線LAN(Wi-Fi)、3G/4Gネットワーク接続に対応。ネットワーク経由で、離れた場所からのリモートビューイングや、ワイヤレスカメラ制御も行なえる。

(臼田勤哉)