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バッファロー、DSD配信対応のオーディオ用NASを開発

'13年内に製品発売へ。DLNA上でDSD配信

開発中のDSD対応NAS(イメージ)

 バッファローは、米PacketVideo(パケットビデオ)と協力し、DSD(Direct Stream Digital)方式のオーディオファイルをDLNAに準拠した方式で配信できるNASを開発した。今後、オーディオ機器メーカーへのサンプル機器提供や製品化へ向けた取り組みを開始し、2013年内に発売予定のNAS新製品から、順次DSD配信機能を搭載する計画。

 DSDはSACDなどで採用されているオーディオフォーマット。現在のDLNAの規格上は、DSD配信についての取り決めは無いが、バッファローとパケットビデオは、DSD配信のために一般的な2.8MHz/5.6MHzのDSF/DFF(DSIFF)ファイルを配信する試作機を開発した。バッファローのNASにDSD配信機能を実装し、オーディオメーカーに検証機として提供することで、メーカー各社によるDLNA経由でのDSD配信に対応プレーヤーの開発を支援。各社の相互接続検証をサポートしていく。

 また、DSD配信を行なっている「e-onkyo music」や「OTOTOY」の両サービスと協力。実際に販売されているDSDファイルを用いて、動作の検証を行なう。

 DSD対応をアピールする一環として、5月9日から独ミュンヘンで開催される「HIGH END 2013」のBUFFALO TECHNOLOGYブースでDSDファイルをDLNA経由でネットワーク再生するデモを実施。同社のNAS「LinkStation」から2.8MHzのDSFファイルをDLNA方式で配信し、パイオニアのAVアンプ「SC-LX86」で再生する。また、日本においては、5月11日に東京 スタジアムプレイス青山で開催される「春のヘッドフォン祭り 2013」のイベントにおいて、スフォルツァートの新ネットワークオーディオプレーヤーによるDSD再生デモにおいて、同社のDSD対応NASを使用予定。

(臼田勤哉)