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ソニー、無線LAN/BT/AirPlay対応などAVアンプ3種
ハイレゾ再生対応で54,600円から。4万円台も
(2013/5/10 11:04)
ソニーは、AVアンプの新モデル3機種を6月10日より順次発売する。7.1chで無線LAN機能を内蔵した中級モデル「STR-DN1040」は、7月20日発売で68,250円。エントリーモデルの「STR-DN840」は6月25日発売で54,600円。無線LANやネットワーク再生機能を省いた7.1chモデル「STR-DH740」は6月10日発売で42,000円。
いずれも7.1chのAVアンプ。従来モデルと比べ、前面パネルにあるボタンなどを減らし、スッキリとしたデザインを採用。AVアンプシリーズとして、一貫性のあるデザインにもなっている。ネットワークオーディオプレーヤー機能は上位2モデルのみ搭載。DH740は非対応となっている。
ネットワークプレーヤー機能
上位モデルのDN1040/DN840には、Ethernet端子に加え、無線LAN機能も内蔵(有線排他)。DLNAにも対応し、ネットワーク経由で音楽再生ができるほか、BluetoothとAirPlayにも対応。スマートフォンとも手軽に連携・再生できる事を特徴としている。
再生可能な音楽ファイルはMP3/AAC/WMAで、WAV/FLACにも対応。有線LAN接続時には、24bit/192kHz/2chのハイレゾWAV/FLACも再生できる。無線LAN接続時は、16bit/48kHz/2chまでとなる。
Windows 8との連携もサポートしており、Windowsアプリから再生している音楽を、チャームバー上で、出力先をPCからAVアンプに切り替える事で、手軽にAVアンプから再生可能。インターネットラジオやMusic Unlimitedも利用できる。
Android/iOS用アプリも用意。PCやNASに保存した音楽データを、AVアンプから再生するためのDLNAプレーヤーアプリ「Network Audio Remote」(対応OS:Android 2.2以上、iOS 4.3以降)や、BRAVIAなど、ソニーのAV機器と制御できるアプリ「TV Side View」(対応OS:Android 2.2以上、iOS 5.0以降)」を用意する。
DN1040は前面にMHL端子も装備。バージョン2.0に対応しており、対応するスマートフォンを接続すれば、スマートフォンの画面をテレビに表示できる。表示させながら、スマートフォンを充電する事も可能。
USBメモリ再生やGUI
3モデル共通の特長として、前面のUSB(Aタイプ)端子に、ウォークマンやiPhone/iPod/Pod touchを接続する事で、AVアンプからの高音質再生が可能。USBメモリなどに保存した音楽ファイルも再生できる。その際は、AVアンプのGUIで再生楽曲を指定する。再生対応フォーマットは、DN1040/840がMP3/AAC/WMAで、192kHzのWAV/FLACも再生可能。DH740はMP3/AAC/WMA対応で、WAVもサポートするが、48kHzまでの対応となる。
DN1040のGUIは、上位モデルのESシリーズに似たデザインで、アイコンや画像を豊富に使っているのが特徴。オーバーレイ表示には対応していない。DN840/DH740は、文字をメインにしたシンプルなGUIとなる。
ES専用はんだも使用
最大出力は、DN1040が165W×7ch(6Ω)、DN840が150W×7ch(6Ω)、DH740が145W×7ch(6Ω)。HDMI入出力は、DN1040が8入力、2出力、DN840が6入力、1出力、DH740が4入力、1出力。4K映像のパススルーに対応するほか、DN1040は、アナログやHDMIから入力した映像を4Kにアップスケール出力する事も可能。ドルビーTrueHD、DTS-HD MasterAudioなどのHDオーディオに対応したデコーダも搭載する。
全モデルに自動音場補正機能を搭載。DH740は、付属のマイクを使い、30秒でスピーカーのセッティングが可能な「D.C.A.C.」を、DN1040/840は、さらにスピーカー間の位相特性も整えられる「アドバンスト D.C.A.C.」を利用できる。
全モデル「HD-D.C.S.」を搭載。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのダビングシアターである「ケリーグラントシアター」の残響特性を解析し、再現したもの。他にも、DN1040/DN840は、世界的に有名な3つのコンサートホールの音響を再現するモードを備えている。
DN1040/DN840は、フロントハイスピーカーを用いて、センタースピーカーの音像を引き上げる「センタースピーカーリフトアップ」機能を用意。スクリーンの下にセンタースピーカーを設置した環境でも、セリフなどをスクリーンの位置から再生しているようにリフトアップできる。
アンプ回路には、ハイエンドモデルでも使われるガラスエポキシ基材の回路基板を、オーディオ入出力と7.1chアンプ回路に採用。リニア広帯域パワーアンプを構成しており、従来モデルより20%以上の広帯域化を実現。電源ノイズにも強くなったという。
DN1040/840では、フィンの形状やベース基材の取り付け方法を改善した、7chアナログアンプ用ヒートシンクを新規設計。鳴きを軽減し、ノイズを抑えている。さらに、ホームオーディオ用に新規開発された抵抗器や、高純度なスズをベースに、選ばれた微量元素を配合した「ES専用はんだ」も使われている。
大型電源トランスには、ワニスを真空含浸しており、トランスが発生する電磁ノイズが回路ブロックに影響しないよう配慮。豊かな低音と繊細さを両立したという。DN1040のみ、新規開発の大型ブロックコンデンサを電源回路に使用している。
3機種とも、筐体のシャーシを改良しているほか、インシュレータも固有振動を避けるためにオフセット設計された基本設計に、新たにリブを追加している。
モデル名 | STR-DN1040 | STR-DN840 | STR-DN740 |
価格 | 68,250円 | 54,600円 | 42,000円 |
最大出力(6Ω) | 165W×7ch | 150W×7ch | 145W×7ch |
無線LAN | ○ | ○ | - |
MHL | ○ | - | - |
GUI | ES風グラフィカル | シンプル | |
ワイヤレス再生機能 | Bluetooth AirPlay Windows 8 | Bluetooth AirPlay Windows 8 | |
ネットワーク再生 対応フォーマット | WAV/FLAC/WMA/AAC/MP3 | - | |
USB端子経由再生 対応フォーマット | WAV/FLAC/WMA/AAC/MP3 | ||
自動音羽補正 | アドバンスト D.C.A.C. | アドバンスト D.C.A.C. | D.C.A.C. |
HDMI | 8入力 2出力 | 6入力 1出力 | 4入力 1出力 |
入力端子 | コンポジット×2 コンポーネント×2 光デジタル×2 同軸デジタル×1 アナログ音声×2 | コンポジット×2 光デジタル×2 同軸デジタル×1 アナログ音声×2 | コンポジット×2 光デジタル×2 同軸デジタル×1 アナログ音声×2 |
出力端子 | コンポジット×1 コンポーネント×1 サブウーファ×2 ヘッドフォン×1 | コンポジット×1 サブウーファ×2 ヘッドフォン×1 | コンポジット×1 サブウーファ×2 ヘッドフォン×1 |
消費電力 待機時消費電力 | 約180W 0.3W | 約180W 0.3W | 約180W 0.3W |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 430×329.4×172mm | 430×329.4×156mm | 430×329.4×156mm |
重量 | 約10kg | 約8.5kg | 約8kg |