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フジテレビ、TVと連動でタブレットに情報表示する「メディアトリガー」

解説図

 フジテレビジョンは4日、テレビ番組に関連したコンテンツを、スマートフォン/タブレット端末に、テレビと連動表示するためのアプリ「メディアトリガー」と、その配信システム「SmartSynchroCast(スマート シンクロ キャスト)」を開発した。

 「メディアトリガー」は、テレビ番組を観ながら、手元のスマートフォン/タブレットに番組の出演者情報や、クーポンなどの関連コンテンツを表示させる“セカンドスクリーン”を実現するアプリ。iOS向けとAndroid向けアプリが、無料で公開されている。

 放送と連動した表示をするために、以下の4つの同期技術を備えているのが特徴。

  • 時刻トリガー(指定した時刻にコンテンツを表示)
  • 通信トリガー(任意のタイミングでコンテンツを表示)
  • 音響トリガー
    (TVの音声に対応し、TVの前で見ている人だけに情報提供)
  • 映像トリガー
    (TVの映像に対応し、視聴者自らがアクションを起こして情報やコンテンツを取得)

 さらに、様々なディスプレイサイズに合わせ、適切なコンテンツ表示を可能にする機能や、メモ代わりに使える受信履歴自動保存機能なども備えている。

 テレビの買い替えやアダプタの接続などが不要で、コンテンツ制作もWebなどに既に存在するリソースが使用できるため、「すぐにサービスが始められる」、「様々な放送局が参加できる仕様」、「放送と連動させるワークフローに載せる事が簡単」、「放送送出システムの改修が不要」といった利点があるという。また、放送だけでなく、イベントにも利用できる。

 TOKYO MX、テレビ静岡、テレビ新広島、テレビ西日本などが番組と連動した利用を計画。6月12日から14日まで、幕張メッセで開催される「IMC TOKYO 2013(Interop Media Convergence)」のBroadcaster's Innovationエリアで展示やデモが行なわれるほか、実際に放送された番組も展示するという。

(山崎健太郎)