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Apple、ネットラジオ「iTunes Radio」を今秋米国で開始

自動で好みの楽曲を再生。1クリックで購入

「iTunes Radio」の使用イメージ

 Appleは米国時間の10日、新しいインターネットラジオサービス「iTunes Radio」を発表した。今秋に提供を予定しているが、サービス開始当初は米国向けのみとなる。

 iPhone、iPad、iPod touch、Mac、PC、Apple TVで利用可能。200以上のネットラジオ局の聴取ができ、気に入った曲をワンクリックでiTunes Storeから購入するなどの連携機能も用意。アプリに広告が表示される事で無料で利用でき、年間24.99ドルのサービス「iTunes Match」(日本では提供されていない)のユーザーは広告無しで利用できる。

 インターネットラジオを通して、様々な楽曲が楽しめるサービスで、気に入った曲があった場合、ワンクリックでiTunes Storeから購入できる。

 ユーザーが再生したり、ダウンロードした楽曲の情報をもとに、パーソナライズされていくのが特徴で、ユーザーに合わせたラジオ局が作られるような感覚で、より好みの音楽が流れるように進化していくという。

 また、ユーザーがアーティスト、楽曲、ジャンルなどを指定し、それを起点とした自分だけのラジオステーションを構築する事も可能。新しいアーティストの追加、曲の追加などのカスタマイズができるほか、ヒット曲を沢山再生させるか、まだ知らない、新しい楽曲と沢山出会えるようにするかといったバランス調整も可能。

 音声認識を使ったアシスタント機能「Siri」とも連携しており、「Who plays that song?」(この曲は誰が演奏しているの?)、「Play more like this」(この曲と同じような曲をもっと再生して)、「Play Jazz Radio」(ジャズのラジオ局を再生して)というように、音声で操作する事もできる。

 さらに、流れている曲が、好きか、嫌いかをSiriに伝える事や、Siriで再生を停止したり、スキップをすることで、ユーザー好みのサービスへと最適化されていく。

様々なデバイスで利用できる
Siriに音声で指示を出しているところ

 なお、iTunes Matchを利用し、ユーザーが所有しているCDのライブラリがiCloudに保存されている場合は、その情報を使って「iTunes Radio」のパーソナライズをする事ができる。

 他にも、ライヴイベントで演奏されている楽曲を、直接ライブストリーミングで聴取する事もできる。

(山崎健太郎)