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ソニー、ポータブルサーバー用のiOSアプリを13日公開。nasne番組のiPhone視聴も可能に

WG-C20

 ソニーは、ポータブルワイヤレスサーバー「WG-C20」と連携できるスマートフォンアプリのiOS版を、12月13日にApp Storeで無償公開する。nasneの録画番組をWG-C20に転送するアプリ「おでかけ転送 for WG series」と、ファイル管理アプリ「File Manager」の2つで、対応OSはいずれもiOS 6.0以降。

 10月に発売された「WG-C20」(直販9,980円)は、SDカードスロットとバッテリを搭載するポータブルワイヤレスサーバー。スマートフォンなどと無線LAN(IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz)で接続し、別売SD/SDHC/SDXCカード内のファイルをスマホで再生したり、スマホのファイルをSDカードにバックアップすることなどが可能。内蔵バッテリでスマホの充電も行なえる。

 Android用アプリは既にGoogle Playで提供されており、iOSアプリも提供予定としていたが、提供時期は明らかにしていなかった。

 iPhone/iPad/iPod touchに、13日より公開される「おでかけ転送 for WG series」をインストールすることで、SCEのネットワークレコーダ「nasne」で録画した番組をWG-C20内のSDカードに「おでかけ転送」して、外出先などでiPhoneから視聴することが可能。ただし、おでかけ転送をするには、著作権保護規格の「SeeQVault」に対応したSDカード(ソニーのmicroSDカード「SR-32SA」など)が必要。また、再生にはDLNA/DTCP-IP再生アプリが必要で、ソニーは推奨アプリとして「Twonky Beam」(NTTドコモのスマートフォン以外は700円)と、「Media Link Player for DTV」(900円)を挙げている。

 nasneから転送する際の解像度はSD。なお、AndroidアプリとXperia Z1などの対応機器を組み合わせた場合は、nasneやソニー製Blu-ray Discレコーダ(BDZ-ET2100など)からフルHD解像度で転送することも可能だが、iOS端末ではフルHD再生できないため、ソニー製レコーダからの転送自体サポートしない。

 もう一つのアプリ「File Manager」を使うと、Android版アプリと同様にスマホとWG-C20のファイル共有が可能。SDカードに収めた動画/静止画/音楽などのファイルをWG-C20に挿入してiPhoneでワイヤレス再生したり、iPhoneで撮影した写真をWG-C20のSDカードにコピーできる。

 さらに、iOSだけの機能として、File ManagerでiPhoneの「連絡先」のエクスポート/インポートも可能。機種変更の時などに、古いiPhoneの連絡先データをWG-C20のSDカードに出力し、新しいiPhoneにそのデータを入力することができる。

(中林暁)