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ラックスマン、USB DAC搭載の新フラッグシップSACDプレーヤー「D-08u」

D-08u

 ラックスマンは、USB DACを搭載したSACD/CDプレーヤーのフラッグシップモデル「D-08u」を3月下旬より発売する。価格は116万5,500円。カラーはブラスターホワイト。

 2008年発売の「D-08」のデジタル回路とアナログ回路を一新したフラッグシップディスクプレーヤー。回路を一新しただけでなく、USB DACも内蔵し、パソコンとUSB接続してハイレゾ音楽ファイル再生を楽しめる。

 新搭載のUSB DAC部は、32bit/384kHzのPCMと、2.8/5.6MHzのDSDに対応。DACはTIの「PCM1792A」をデュアルモノラル構成で搭載するほか、PCM信号を最大384kHzにアップサンプリングするTIのDSP「TAS3152」を採用。PCM信号は32bit DSPにより3種類のデジタルフィルタを、DSD信号はDACチップ内蔵のアナログFIRフィルタにより2種類の音質を切り替えられる。

 USBはアシンクロナス通信により低ジッタでの伝送に対応。WindowsとMacintosh用のプレーヤーソフト「LUXMAN Audio Player」が付属し、DSDやFLACだけでなく、Apple LosslessやAIFFにも対応する。

背面

 USBのほか、光デジタルと同軸デジタル入力も備え、単体のDACのとして利用可能。最高24bit/192kHzまでのPCM信号に対応する。発振周波数付近のノイズを低減する低位相雑音クロックモジュールを搭載している。

 SACD/CDドライブは、理想的な信号の流れや振動経路、重量バランスなどを考慮して、左側に配置した「レフトサイド・メカ・レイアウト」とし、メカニズム全体を極厚の角材シャーシで囲うボックス構造により、外来振動を遮断する。ディスクドライブ・メカニズムは、同社オリジナルの「LxDTM」。

リモコン

 アナログ回路は、独自のODNF(Only Distortion Negative Feedback)回路の最新バージョンONDF 4.0をフルバランス構成で採用。高域の歪特性を大幅に改善しており、ONDF回路内部でゆるやかな帯域処理(1次フィルター×3)を行なうことで、自然なアナログ波形を再現するという。オーディオ専用の電源トランスなどを採用し、高慣性(ハイイナーシャ)の電源環境を構築したという。

 デジタル入力はUSBと光デジタル、同軸デジタル、USBを各1系統。アナログ出力端子は、アナログ出力がバランス(XLR)とアンバランス(RCA)を各1系統で、バランスはノイトリック製、アンバランスにはカッパーアロイを採用している。デジタル出力は同軸と光を各1系統装備する。

 消費電力は36W(待機時1W)。外形寸法は440×413×154mm(幅×奥行き×高さ)、重量は22.5kg。高音質ACインレットも採用。電源ケーブルは「JPA-15000」。リモコン「RD-21」が付属する。

(臼田勤哉)