ニュース

Dolby Atmos対応BDをパラマウントとワーナーが発売。米国での初作品「トランスフォーマー/ロストエイジ」

 米Dolby Laboratoriesは、立体音響技術「ドルビーアトモス(Dolby Atmos)」に対応したBlu-rayソフトを、パラマウント・ピクチャーズとワーナー・ブラザースがリリースすると発表した。パラマウントが初の対応タイトルとして「トランスフォーマー/ロストエイジ」のBDを米国で9月30日(現地時間)にリリースする。対応するAVアンプやスピーカーを用いて、Dolby Atmosのサウンドが家庭で楽しめるようになる。

 なお、日本では、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンが対応ソフトの発売を予告。11月6日にBBC EARTHの映画「ネイチャー」のBDが、初対応ソフトとしてリリースされる。詳細は別記事で紹介している。

 「トランスフォーマー/ロストエイジ」は、ドルビーTrueHDでエンコードされたDolby Atmosサウンドを、BDのコンボ・パックとBlu-ray 3Dコンボ・パックの両方に収録する。パラマウントはこれ以外にも、Dolby Atmosを採用したホームシアター向け作品を年内にオンライン・ストリーミングとBDで提供する予定。

 ワーナー・ブラザースもオンライン配信とBD発売を予定。映像配信事業者のVUDUも今秋にDolby Atmosの映画をストリーミング配信すると発表している。

 なお、米国では10月から、販売店でもDolby Atmosのデモを開始。今秋にはカナダ、英国、日本ではAVAC、ビックカメラなどでDolby Atmosデモがスタートするとしている。

 Dolbyのシニアバイスプレジデント ダグ・ダロウ氏は、「Dolby Atmosはホームシアター・オーディオの世界で、過去20年間で最大の進歩と言える。音声が驚くほどの明瞭さと迫真のディテールで室内のあらゆる方向に移動するため、視聴者はストーリーの奥深くへと引き込まれる。Dolby Atmosが切り拓き完成された映画の世界に、圧倒的な業界と愛好家からの支持や興奮の声を得た。素晴らしい各業界のリーダー達と共同で、消費者の皆様がDolby Atmos採用映画をご家庭で視聴いただくことで、最高のエンタテインメント体験を世界中にお届けする」とコメントしている。

 Dolby Atmos対応AVアンプはこれまで、デノン、オンキヨー、パイオニア、ヤマハ、Marantz、Steinway Lyngdorf、Trinnov Audioが発表/予告。オンキヨー、Pioneer USA、Atlantic Technology、Definitive Technology、KEF、Teufel、Triad Speakersが、対応スピーカーとアドオン・モジュールを開発。対応チップはAnalog Devices、Cirrus Logic、Texas Instrumentsなどが開発。Datasat Digital Entertainment、Emotiva Audio Corp、Outlaw Audio、Storm Audio、NHTなども対応製品の投入をアナウンスしているという。

(山崎健太郎)