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Astell&Kern、一体型オーディオ「AK T1」日本初公開。超弩級AK380試聴機も多数
(2015/7/11 14:33)
東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研) 2015夏」が、7月11日の土曜日に中野サンプラザで開催された。入場は無料。
ポータブルアンプやポータブルプレーヤーを中心に、機器の比較試聴ができるイベント。アンプやプレーヤーだけでなく、ポータブルヘッドフォンやイヤフォンメーカーも参加。ユーザーが出展するコーナーなども設けられている。ここでは、6階のAstell&Kern・アユートブースをレポートする。
Astell&Kern初の一体型サウンドシステム「AK T1」
ブースの目玉は、日本初公開されたAstell&Kernの一体型サウンドシステム「AK T1」だ。モデル名の通り「T」の字型のフォルムが特徴的。機能としては、ハイレゾプレーヤーの「AK240」とスタイリッシュなスピーカーを融合させたような製品となっている。発売日や価格は未定。
上部の横に伸びるバー部分に、約2cm径のツイータ×2、約5cm径のミッドレンジ×2を搭載。中央部分に4型(480×800ドット)のタッチディスプレイを装備。下部のスタンド部の両サイドに、約16.5cm径のウーファ×2を搭載する。
USB端子、microSDカードスロット、ネットワーク再生機能を搭載。USBメモリやmicroSDカード内の音楽ファイルが再生できるほか、DLNAにも対応し、NASなどに保存したファイルも再生可能。
DLNAレンダラーとしても動作し、DLNA対応のハイレゾプレーヤー「AK380」の内蔵メモリにワイヤレスでアクセスし、AK T1から再生できる。スマートフォン/タブレット向けのアプリ「AK Connect」から、NAS内の楽曲選択と、T1への再生指示を出す事も可能。そのため、T1自体にはリモコンが付属しない。
再生対応ファイルは、192kHz/24bitまでのFLAC/WAV/ALAC(Apple Lossless)/AIFFと、5.6MHzまでのDSDファイル。
IEEE 802.11b/g/nの2.4GHz無線LANを搭載するほか、Ethernet端子も装備。Bluetooth 3.0のレシーバとしても動作し、スマホと組み合わせて手軽にワイヤレス再生が可能。コーデックはSBC/aptXをサポートする。
さらにAUX入力、光デジタル入力も各1系統装備。インターネットラジオ受信もサポートする。
DACはシーラス・ロジックの「CS4398」をデュアルDACで搭載。アンプ部がユニークなハイブリッドタイプとなっており、ツイータをアナログアンプで、ミッドレンジとウーファをデジタルアンプでドライブ。ミッドレンジはゲインコントロールをしていない。再生周波数帯域は48Hz~22kHz。
外形寸法は700×404×998mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は15kg。スタイリッシュな一体型システムとして訴求し、家庭内だけでなく、カフェや美術館といった場所での利用もアピールしていくという。
AK380試聴機も多数用意
10日に発売されたばかりのハイレゾ対応ポータブルプレーヤー最上位モデル「AK380 256GB メテオリックチタン」(AK380-256GB-MT)の試聴機もブースに多数用意。オープンプライスで、直販価格499,980円(税込)という超弩級プレーヤーの音を、自分の耳で試す事ができる。
384kHz/32bitのPCMや、5.6MHzのDSDなどがネイティブ再生できるほか、DLNAのレンダラーとしても動作。据え置きのネットワークプレーヤーとしても利用できるのが特徴。256GBのフラッシュメモリを搭載し、最大128GBまでのカードが利用できるmicroSD/SDHC/SDXCカードスロットを備えている。
DACには、旭化成エレクトロニクスの32bitプレミアムDACのフラッグシップ、「VERITA AK4490」をL/R独立して1基ずつ搭載。高精度で、200フェムト秒という超低ジッタを実現するVCXO Clock(電圧制御水晶発振器)も装備。音質調整用に、20バンド/0.1dBのパラメトリックイコライザも備えている。