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イメーションが記録メディアやオーディオ機器から撤退。TDK Life on Recordも

 イメーションは29日、世界で展開しているTDK Life on RecordとImationのブランドにおける、記録メディア製品、オーディオ機器、アクセサリ製品事業から撤退すると発表した(一部欧州地区では除く)。製品の販売は12月末で終了。米イメーションの日本国内拠点であるイメーション株式会社も事業撤退する。

 撤退の理由についてイメーションは、「近年、市場は縮小傾向にあり、事業環境が厳しいと同時に、今後の成長は困難な見通しとなっている。このような状況の中、米国イメーション社の方針にもとづき、NEXSAN製品、およびIronKeyセキュリティ製品に経営資源を集中させる」と説明している。

 製品の販売は12月末で終了するが、販売時の保証条件に合わせてカスタマーサービスは2020年12月末まで継続する。

 イメーションは1996年7月にスリーエム(3M)から情報と画像を扱う事業部門を全世界で分離独立してできた会社。日本でもスリーエムと住友グループとの合弁企業である住友スリーエムから同様に分離独立し、イメーション株式会社として96年に設立した。

 2006年にメモレックスを買収、2007年にHD DVDやBlu-rayディスクを発売。同年、TDKブランドの記録メディア販売事業を買収。記録メディアだけでなく、TDK Life on Recordブランドでイヤフォンやヘッドフォン、Bluetoothスピーカーなども展開している。

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(山崎健太郎)