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クラリオン、新フルデジタル車載オーディオを東京モーターショーで披露。高音質/軽量化

 クラリオンは、10月29日~11月8日に開催される「第44回 東京モーターショー2015」において、新開発の車載用フルデジタルサウンドシステムを参考出展すると発表した。

参考出展されるフルデジタルオーディオ。左から「Z3」、「Z7」、「Z25W」

 クラリオンブース(東5ホール/E5114)に出展されるのは、デジタルプロセッサとフルデジタルスピーカーを組み合わせた車載用フルデジタルサウンドシステム。'16年4月の発売に先駆けて展示する。デジタルプロセッサやツイータ、コマンダーで構成する「Z3」と、フルデジタルスピーカーの「Z7」、フルデジタルサブウーファ「Z25W」の3モデルで、クラリオンが'12年より製品化しているフルデジタルサウンドの再生音質向上を目指して開発された。これらの製品は、9月にドイツで行なわれた「フランクフルトモーターショー」においてもデモ展示していた。

 従来の車載用フルデジタルサウンド技術をベースに、デジタル信号を効率良く音に変換する独自の車載用高出力LSIを開発したことで高音質化。また、スピーカーに駆動回路を内蔵したことで外付アンプを不要とし、取り付けはプロセッサユニットのみで済むようになった。

 さらに、外部オーディオ機器やハイレゾ対応のAndroidスマートフォンなどとダイレクト接続してフルデジタル再生可能。車に装着するカーオーディオ/ナビなどのセンターユニットは、純正/市販や、1DIN/2DIN規格、デジタル出力/アナログ出力を問わず接続できる。スマートフォンやタブレットからのサウンドチューニングも可能。新システムに対応するデジタル出力センターユニットも開発中としている。

東京モーターショーのクラリオンブース

 上記製品のほかにも、クラリオンブースでは今夏に発売した200mmワイドコンソールの7.7型ナビ「MAX775W」や、簡単操作の「NX715」などの2015年カーナビを体験可能。商用車向けの高耐久設計、低歪、低ゴースト、防水性能IP69Kに対応したバックカメラや、安全運転支援システム「SurroundEye(サラウンドアイ)」なども紹介。最新の車載端末として「SOLID AD-1」(IP無線アプリ搭載モデル)を展示する。

 さらに、日立グループブース(東4ホール/E4202)では、自動運転の実現に向け日立グループが取り組む先進運転支援システムなどの技術展示を行ない、新カメラシステム「次世代 SurroundEye」を参考展示する。

(中林暁)