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ハイレゾ再生ソフト「HQPlayer」に4種オーバーサンプリングフィルタ。CUDA利用可能
(2016/3/10 12:35)
エミライは10日、Signalyst製のWindows向けハイレゾ対応音楽再生ソフト「HQPlayer」(税込17,570円/10日現在)をアップデート。4種類のオーバーサンプリングフィルタを追加したほか、演算処理の一部をNVIDIAのCUDAを使い、GPUにオフロードする機能も備えている。
新バージョンは3.13.2。オーバーサンプリングフィルタの追加が特徴で、MQAフォーマットでエンコードされたFLACファイルに含まれるノイズを除去する「poly-sinc-mqa」、 高いタップ数による「Closed-form」、CPUへの負荷が少ない「Closed-form-fast」、2段のオーバーサンプリングを行なう「*-2s」を新たに追加した。
さらに、連携するDACが対応する最大の量子化数/サンプリングレートまで自動的にアップコンバージョン/アップサンプリングする機能も追加。プレイリスト内にPCMやDSDファイルが混在する場合には、自動的に再生モードを切り替えるようになった。
新しいマトリックス処理機能も追加し、ルーティング/フィルタリング/ミキシングを最大32chまで行なえるようになっている。
その他の追加・不具合修正内容は以下のとおり。
- マルチチャンネル再生用のスピーカー距離設定がPCM/DSD再生時を問わず利用可能に
- Roonに対応。コントロールインターフェースおよびメディアソースとして動作
- 演算処理の一部をNVIDIA CUDAを用いてGPUにオフロードできるように
- 曲をソートして表示する際、メタデータのトラックナンバー情報を参照
- Apple純正キーボードのファンクションボタンレイアウトを反映。新しいキーボードショートカット機能を搭載
- リモートコントロールAPIに対応。複数のアプリによるストリーム再生や拡張機能にも対応
- 再起動時にプレイリスト等の設定を保持する仕様に変更
- ASDM7変調器の特性を改善
- DSD7変調器の特性を改善
- SDMパイプライン再生時のオーバーヘッドを低くした
- その他のパフォーマンス向上
- DSDファイル再生時に畳み込み演算およびパイプライン処理で正しく演算されない不具合を修正
- 32bit Windows OSとの互換性の問題を修正
- Direct SDMモードで動作している際に特定のDSDファイルを再生すると再生が中断してしまう不具合を修正
- その他の不具合修正