ミニレビュー

<物語>×AVIOTイヤフォン聴いてみた。計約190種の新録ボイス、神前暁チューニング

「TE-D01v-MGK(怪モデル」と「TE-D01v-MGT(蕩モデル)」

プレシードジャパンは、AVIOTの完全ワイヤレスイヤフォン(TWS)「TE-D01v」と、<物語>シリーズがコラボしたモデルの予約受付を29日から開始した。「TE-D01v-MGK(怪モデル)」と「TE-D01v-MGT(蕩モデル)」の2製品を用意。価格は各22,880円。発売日は9月2日。先行販売するのはAVIOT ONLINE MALL、エディオン、100満ボルト。

TE-D01vがベースモデル。作品の世界観を表現したデザインになっているほか、約190種類の完全新録スペシャルボイスを収録。さらに、神前暁がサウンドチューニングを担当している。

プロモーションムービー

充電ケースとイヤフォン本体は、劇中に登場する私立直江津高等学校の制服をイメージした配色になっている。イヤフォン本体にはシリーズを象徴する文字として“怪”“蕩”をあしらった。充電ケースには、“怪”モデルに黒齣(くろこま)、“蕩”モデルに紫齣(むらさきこま)の文字をレイアウト。作品の世界観をデザインに落とし込んだ。

電源ON/OFFなどをお知らせするボイスガイダンスに加え、劇中の名セリフを再現したスペシャルボイスを完全新録で2モデル合計で約190種類収録。“怪”モデル6人、“蕩”モデル5人、計11人のヒロインたちの声が、耳元で楽しめる。なお、キャラクターごとのモードは専用アプリ「AVIOT SOUND ME」で切り替え可能。音響制作に楽音舎、録音スタッフには名倉靖を起用するなど、アニメシリーズのオリジナルスタッフによる新録となる。

劇中の名セリフを再現したスペシャルボイスを完全新録で2モデル合計で約190種類収録

サウンドチューニングは「<物語>シリーズ」の楽曲を数多く手掛けてきた神前暁が担当。キャラクター達のボーカルやバックトラックの楽器群をバランス良く堪能できつつ、長時間でも聴き疲れることのないナチュラルな音質にチューニングした。「数々の“物語”の記憶を鮮やかに呼び起こす唯一無二のチューニングが施されたイヤフォン」だという。

パッケージにはシャフトによる完全新規描きおろしイラストを使用。今回ボイスが収録されているキャラクター達が描かれており、2つのパッケージを並べて飾ることを考慮した特別仕様となっている。

パッケージはシャフトによる完全新規描きおろしイラストを使用

ベースモデルのTE-D01vは、あらゆるシーンにマッチし、多種多様なニーズを満たすTWSのひとつの最適解を目指したという、コンパクトなマルチスペックモデル。10mm径のダイナミック型ドライバー、通話用のMEMSマイクを搭載し、ハイブリッドアクティブノイズキャンセリングを利用できる。

Bluetooth 5.2に準拠。コーデックはSBC、AAC、プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSPをサポートする。連続再生時間は最大18時間で、ケース併用時は同60時間。イヤフォンの充電時間は約1.5時間。約10分の充電で最大2時間使える急速充電にも対応する。マルチポイントや片耳使用にも対応する。

音を聴いてみた

「TE-D01v-MGK(怪モデル)」と「TE-D01v-MGT(蕩モデル)」の2モデルが用意されており、各モデルにより、収録しているキャラクターボイスが異なる。購入時は“推し”キャラの声が収録されたモデルを選ぶ事になるわけだが、描きおろしイラストを使用したパッケージは2モデルを横に並べると、キャラクターが勢ぞろいして壮観な眺めになるため、2モデル揃えたくなってくる。

完全新規描きおろしイラストを使用したパッケージ
パッケージを開けたところ

個人的には戦場ヶ原ひたぎ(蕩モデル収録)と八九寺真宵(怪モデル)がお気に入りなので2機種を交互に使っていたが、起動したり、電源をOFFにするたびに斎藤千和のひたぎボイスで「電源がついたわ」、「電源を切るわよ」とやや突き放した感じで言われるとニヤニヤしてしまう。

「ペアリングができたわ」「充電が必要なんじゃないの?」など、状況に合わせて様々なボイスが楽しめるが、音楽を聴いている途中などに、右イヤフォンのハウジングを1.5秒長押しすると「よかったわね、私の間違いを指摘できて。一生の自慢でしょ」、「そうね、一緒に死んであげることくらいはできるわ」など、ランダムボイスも流れる。音楽の合間などに押すと、幸せな気分になれるだろう。

「TE-D01v-MGK(怪モデル」と「TE-D01v-MGT(蕩モデル)」

音質面では、神前暁チューニングがどのような仕上がりなのか気になるところ。実際に「staple stable」や「恋愛サーキュレーション」を聴いてみたが、非常に美味しいサウンドだ。メリハリがあり、例えば恋愛サーキュレーションの冒頭、花澤香菜(千石撫子)の語るようなパートも、声の輪郭がシャープに描写され、声の可愛らしさがグッと伝わってくる。

ボーカルだけでなく、SEや楽器の描写も微細であるため、自分の耳の性能が良くなったような感覚だ。それでいて、ダイナミック型ドライバーらしい、量感のあるドッシリとした中低域や、音の質感のナチュラルさは維持されているため、リラックスした気分で聴けるサウンドにもなっている。

「TE-D01v-MGK(怪モデル」
「TE-D01v-MGT(蕩モデル)」
山崎健太郎