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サウンドと装着感が大幅進化、「EarFun Clip 2」は本格的リスニングにも使えるイヤカフ型だ

「EarFun Clip 2」

イヤカフ型の完全ワイヤレスイヤフォンでありながら、カーボンファイバー振動板ドライバーとハイレゾコーデック対応によって“ながら聴き”以上の楽しみが味わえる良質なサウンドを持ち、なによりもオープンイヤー型最大の弱点といえる低域の量感不足を解決した迫力のサウンドによって好評を博していた「EarFun Clip」が第2世代へと進化した。

それが、4月23日に発売される「EarFun Clip 2」(9,990円)だ。その進化を、試してみよう。

EarFun Clip 2の進化点

アップグレードされた内容は多岐にわたる。

まず、音質にまつわるファクターについては、搭載するドライバーのサイズを12mm口径へと大型化した。さらに、チタン素材の振動板やデュアル構成の磁気回路を採用する(内磁と外磁2つのマグネットを採用する)ことで、力強い低音とクリアな中高域を両立。さらに、サウンドポートを新たに設計し直して、音漏れを防ぎつつ、クリアなサウンドを実現しているという。

内部に12mm口径ダイナミックドライバーを搭載し、メッシュ部分から音が出る

また、LDACコーデック対応によるハイレゾワイヤレス再生や、Bluetooth 6.0採用による安定した接続性など、オリジナルモデルで好評だった音にまつわる機能性に関しては、そのまま変わらず受け継がれている。

LDACコーデック対応によるハイレゾワイヤレス再生も可能になった

いっぽう、様々な環境でクリアな通話音質を確保しているのも、「EarFun Clip 2」の特徴といえる。4基のマイクを搭載するとともにAIノイズ低減技術を採用、周囲の雑音と話し声を高い精度で検知しつつ、AIアルゴリズムによって音声信号を解析。電車やバス、カフェなどの騒がしい環境でも、クリアで自然な通話を実現しているという。

騒がしい屋外でも快適な通話ができる。内部にある金色のパーツがマイクだ

もうひとつ、装着感のよさも「EarFun Clip 2」の魅力といえる。1万人以上の耳型データをもとに、C型ブリッジデザインを設計。左右の筐体を繋ぐブリッジ部分は、0.5mm厚のニッケルチタン製形状記憶合金を超軟質シリコンで包み込むことで、優しく、それでいてしっかりした装着感を確保している。

加えて、本体部分のデザインを工夫し耳への接触面積を広げて圧力を均等に分散することで、長時間使用時にも快適な装着感を実現している。重さも片側5.5gとなので、とても軽快だ。

ブリッジ部分は簡単に広がる柔軟さがありつつ、ホールド力もあり、耳にしっかりと固定できる。シリコンで覆われているので、肌触りもソフトだ

実際に試してみたが、装着感に関しては確かにメーカーのアピール通り。圧迫感の少ない自然な装着感で、4時間ほど使い続けても全く不快感を持たなかった。同時に、首を左右に振っても外れない確かな装着性も嬉しい。それでいて、付け外しはスムーズにさっと行なえる。なかなかに絶妙な造りといえる。

音漏れに関しても優秀だ。耳側デザインの変更が功を奏しているのか(やや薄型になった)、オープンイヤー型なので当然ながら多少の音漏れは生じるが、その音量はかなり小さめ。ラッシュの電車内など、他人がかなり近い状況でもなければ周りに迷惑をかけることはまずない。屋外では、(音量を爆音にしていなければ)音漏れを気にせず使用できるはずだ。

側面にハードキーも備えている

もうひとつ、こちらはオリジナルモデルから継承されているものだが、イヤフォン本体の操作にハードキーを採用しているのは嬉しいポイント。髪を触った際に誤動作することなく、意図通りの操作が確実に行えるのは嬉しいかぎり。

ちなみに、キー操作はアプリからカスタマイズすることも可能だが、デフォルトで1回押しが音量操作(左が音量小で右が音量大)設定となっているのはとても扱い易く、再生停止が2回押し曲送りが3回押しという設定も含めて、個人的に購入した場合は設定そのままで使うことになりそうだ。

アプリでより使いやすくカスタマイズできる

アプリの多機能さも、EarFun製品ならではの魅力といっていいだろう。EarFun Clip 2では、低遅延のゲームモードや独自の「Spatial Stage」3Dサラウンド技術によって広がり感のあるサウンドを実現したシアターモードなどに加えて、ゲーム時の足音を聞こえやすくするサウンドエフェクトなども持ち合わせている。

低遅延のゲームモードも用意

さらに、イコライザー機能内には多彩な内容を用意している。同社独自のBassSurge技術を活用した「配慮苦ある重低音」や、高音を強調する「高音ブースト」、ヴォーカルの存在感を高める「ボーカル強化」、各音楽ジャンルに最適なデフォルト設定など、実際に使えるモードが用意されているのは嬉しい。

そのほか、10バンドのカスタムイコライザーや。さらに、ユーザーそれぞれに最適なイコライザー設定を作り上げることができる「適応イコライザ」も用意されている。特に適応イコライザはとても聴きやすい音を作り上げてくれるオススメ機能なので、積極的に活用してほしいところだ。

イコライザーには豊富なプリセットを用意。聴きやすい音を作り上げてくれる適応イコライザも備えている。

このほかにも、IP55の防塵防水性能(イヤフォン本体のみ)を確保、Android端末にワンタッチで接続できるGoogle Fast Pairにも対応している。

バッテリー持続時間は、イヤフォン本体で最大11時間、専用ケースからの充電を合わせて最大40時間の連続再生が可能なタフさを持ち合わせていたり、専用ケースはワイヤレス充電対応だったり、マルチポイント接続対応だったりと、使い勝手の面では最新モデルならではの充実度を持ち合わせているので、日常使いに不便や不満を感じることはまずないだろう。

充電ケースと組み合わせると最大40時間の連続再生が可能だ

進化したサウンドを体験

さて、肝心のサウンドはいかがなものだろうか。

LDACコーデックでAndroidスマートフォン「Nothing Phone 3」と接続し、qobuzのハイレゾ音源を再生する。

一聴して驚いたのは、デフォルト(イコライザー設定は無し)でも、質のよい、躍動感あるサウンドを聴かせてくれること。中域をメインに据えながらも、イヤカフ型とは思えない低域の伸びやかさによって、バランスに秀でた違和感のない演奏を楽しむことができる。

特に女性ボーカルは、歌声それぞれの魅力が存分に味わえる。ニュアンス表現が丁寧で、宇多田ヒカルはややハスキーで大人っぽい、幾田りらはヌケよく可愛らしい、ヨルシカは歯切のよい伸びやかな歌声を楽しませてくれる。SEKAI NO OWARIやTK(凛として時雨)など、ハイトーン系の男性ボーカルとも相性がよい。

続いて、適応イコライザーを使用すると中高域のバランスが整ってくれるのでいちだんと聴きやすくなったくれた。さらに、プリセットイコライザーの「迫力ある重低音」を選ぶことで低域が強調された、迫力あるノリのよいサウンドを楽しませてくれる。おかげで、ハードロックはもちろん、ロックバンド構成のJポップなどもグルーブ感溢れる演奏に感じられ、思わず体が動いてしまう。

先に名前を出したSEKAI NO OWARIや凛として時雨などはとてもリアルな歌声とノリのよい演奏がとてつもなく楽しいので、必聴といいたくなるくらい。カナル型イヤフォンそのままとはいえないものの、音質と迫力の両面でBGMユースだけでなく本格的なリスニング用としても活用できる、満足度の高いサウンドを持ち合わせている。

快適な装着感と、満足感のある音質を両立

このように「EarFun Clip 2」は、イヤーカフ型ならではの軽快な装着感や、長時間使い続けても疲れ知らずな扱い易さを持ちつつも、音質面でも大きな満足感を与えてくれる、魅力的な製品に仕上がっている。この機能性と音質が1万円以下で入手できるのは、嬉しいかぎりだ。

AV Watch読者限定 Amazonで使える25% OFF割引クーポン

クーポンコード:EFCLIPNAV
・クーポン使用期限:2026年4月23日~5月26日23時59分
・対象モデル:EarFun Clip 2
・通常価格:9,990円
・クーポンコード適用後の特別価格:7,493円

野村ケンジ

ヘッドフォンからホームシアター、カーオーディオまで、幅広いジャンルをフォローするAVライター。オーディオ専門誌からモノ誌、Web情報サイトまで、様々なメディアで執筆を行なうほか、レインボータウンFMの月イチ番組「ふわっと」にレギュラー出演、YouTube「ノムケンLabチャンネル」を運営するなど、様々なメディアで活躍している。最も得意とするのはヘッドホン&イヤホン系で、年間300モデル以上の製品を15年以上にわたって試聴し続け、常に100製品以上を個人所有している。一方で、仕事場には100インチスクリーンと4Kプロジェクタによる6畳間「ミニマムシアター」を構築し、ステレオ用のプロフェッショナル向けTADとマルチチャンネル用、2系統のスピーカーを無理矢理同居させている。