ニュース

4Kセルフィー対応のLUMIX「DC-GF9」。ミラーレスでmicroSDスロット

 パナソニックは、4Kセルフィーに対応したミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-GF9W」を1月19日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後。標準ズームと単焦点レンズのダブルレンズキットのみで、カラーはシルバー(-S)とオレンジ(-D)の2色。ミラーレスのLUMIXシリーズでは初のmicroSDカードスロット搭載モデルとなる。

LUMIX DC-GF9W-S
LUMIX DC-GF9W-D

 特徴は「4Kセルフィー」対応。液晶モニターを上方向に約180度傾けて、自分撮りが行なえるチルト式タッチパネルモニターと、独自の4Kフォト(4K PHOTO)機能により、高画質かつ思い通りの“自分撮り(セルフィー)”ができるという。

 近年、自分撮りや料理などの写真をSNSなどにアップロードする人が増え、20~30代女性を中心に、「より自分を美しく撮影したい」、「簡単に思い通りの高画質な写真をアップしたい」というニーズが高まっている。そうしたニーズを満たす機能として4Kセルフィーを訴求している。

 4Kセルフィーは、モニターを反転した自分撮り撮影時に、4Kフォトで秒間30コマの高速連写。さらに、撮影後に好きなフォーカスポイントを選べる「フォーカスセレクト&フォーカス合成」モードに対応し、撮影後に手軽に自分にしか撮れないベストショット写真を選ぶことができるという。

モニターを180度傾けて4Kセルフィー

 液晶モニターは3型/104万画素でタッチ操作に対応。Fn3(フォーカスセレクト)ボタンをシャッターとして動作するため左右どちらの手でもシャッターを切れる「ダブルシャッター」に対応。シャッターボタンを押さずに撮影開始できる自分撮りシャッターは、顔を隠してから再び顔をあらわすとシャッターを切る「フェイスシャッター」、2つの顔が一定距離に近づくとシャッター動作する「フレンドリーシャッター」などが利用できる。肌を滑らかにする「美肌効果」や「背景ぼかし」、「スリムモード」などの「ビューティ機能」も備えている。

 4Kフォトは、4K(3,840×2,160ドット)で撮影した4K動画から1コマを切り抜き、800万画素の静止画を作成する機能。撮影モードとして「4K連写」、「4K連写(S/S)」、「4Kプリ連写」の3種類が選択できる。

 4K連写は、スポーツや飛行機などの撮影で、レリーズボタンを押している間、秒30コマでシャッター音付きで撮影できる機能。4K連写(S/S)のS/SはStart/Stopの略で、レリーズボタンを押して、秒30コマで撮影開始し、撮影終了時にもう一度レリーズボタンを押して撮影停止するモードで、動物や子供の撮影に適している。[4K連写]はレリーズボタンを押している間は撮影続行するモードでシャッターチャンスの瞬間にあわせて撮影する時などに利用する。

 動画撮影にも対応し、MP4形式で、4K/30p/24pの100Mbps記録やフルHD/60p(28Mbps)、30p(20Mbps)記録などが可能。AVCHDやAVCHD Progressive記録にも対応する。記録メデイアはmicroSD(microSDXC)で、UHS-Iスピードクラス3対応。

 ミラーレスのLUMIXシリーズでは初のmicroSDカードスロット搭載となるが、「従来モデルDC-GF7とほぼ同サイズの筐体で4Kの高速処理を行なうため、内部構造を見直した結果、microSDを採用することとした」という。

 撮像素子は、有効1,600万画素の4/3型Live MOSセンサー。光学ローパスフィルターを省き、ダイレクトに光を感知。高解像度化を実現するほか、ヴィーナスエンジンにより、モアレや偽色も低減。マルチプロセスNRにより、解像感や質感を維持しながらノイズを抑制している。

 また独自の空間認識技術「DFD」とコントラストAFによる「空間認識AF」により、AF合焦速度を0.07秒に高めている。カメラ内RAW現像や階調豊かなモノクロ撮影が行なえる「L.モノクローム」なども備えている。

 IEEE 802.11b/g/n無線LANを備え、パスワード無しでスマートフォンと連携可能。撮影可能枚数は約210枚で、動画撮影時は約60分(AVCHD、FHD/60p)。USB充電に対応する。外形寸法は106.5×33.3×64.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約239g(本体のみ)。

 付属のレンズは、「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」(35mm換算24~64mm)、「LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.」(同50mm)。